東北地区SSH指定校発表会
平成26年2月1日(土)・2日(日)の二日間,山形県立米沢興譲館高等学校において,平成25年度東北地区SSH指定校発表会が開催されました。東北6県から17校62グループが集結し,本校からは化学・物理・地学の3分野から計4グループが参加しました。
一日目は講堂を会場に,各校1題の計17題で口頭発表が行われました。本校からは「金属って何色?」と題された科学研究を英語で発表しました。
ほかの学校からは,大館鳳鳴(秋田)の「プリントを最速で並べる方法を探せ」や会津学鳳(福島)の「起き上がり子法師をより起き上がらせるために」などの身近な題材や,磐城(福島)の「オカダンゴムシにおける交替性転向反応の限界」といったマニアックな題材の発表があり,どれも興味深いものばかりでした。
続く二日目のポスターセッションでは,本校から「空気砲の実用的応用に向けて」「SEMによる緑青の結晶観察」「様々な飲み物を用いた過冷却実験」(順に物理,地学,科学)の3題が発表しました。
ほかにもたくさんのポスターが発表されましたが,その中でも特に人気が高かったのは鶴岡南(山形)の「アトピーの海水治療の科学的解明」で,このテーマはポスター部門において最優秀賞を受賞していました。
ポスターセッションの後は,サイエンスカフェが開かれました。講義は様々な分野から9テーマが選択できる仕様で,私は加来伸夫先生(山形大学農学部准教授)の「嫌気性微生物を利用したエネルギー生産」を聴講しました。嫌気性微生物が含まれた泥を使用して電池を作る実験はとても面白かったです。
このように,二日間と短い時間ではありましたが,各学校の独創性にあふれた画期的な発表の数々に触れ,多くの刺激を受けたひとときとなりました。この経験をこれからの研究に活かしていきたいです。