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SSH台湾研修

10月12日から16日の間,姉妹校である台湾の国立師範大学附属高級中学の生徒と交流するため,仙台三高の10人の生徒が台湾に出発しました。
ここでは,実際に生徒と交流した3日間を書きたいと思います。


<10月13日>
1日目は師範大学附属高級中学の一室で交流会が行われました。
始めは台湾と仙台の紹介が和やかな雰囲気で行われました。
その後,研究の口頭発表が行われ,ポスター発表ではお互いの生徒が熱心に質問をぶつけ合いました。

  

1番盛り上がった時間は文化交流の時間です。
台湾からは伝統楽器や剣舞,日本からは浴衣やけん玉,福笑いなどが披露されました。
どの発表も盛り上がり台湾の生徒とより仲が深まった気がします。
全て英語で交流する経験をし,師大付中の生徒から刺激を受けたことで有意義な時間となりました。

  

  

 

<10月14日>
2日目の午前は金山岬と神秘海岸でフィールドワークを行いました。台湾の生徒の皆さんによる説明を受けながら,地形を見て回りました。巡っている途中で見た断層は非常に興味深かったです。
午後は九份を巡りました。「千と千尋の神隠し」のモデルになったとも言われている地で,観光客が沢山いました。何百段と続く階段からは海を見渡すことができました。

  

 

<10月15日>
3日目の午前は国立台湾科学教育館で研修を行いました。生物・物理・化学・数学の謎を様々な展示品を通して,楽しく学ぶことができました。
午後は国立故宮博物院で研修を行いました。現在の技術では製作不可能と言われている,象牙の塊を球状に削り出した「雕象牙透花雲龍紋套球」や,翡翠を彫って作られた「翠玉白菜」などと言った国宝級の展示品を鑑賞することができ,感動しました。

  

3日間の研修で,日本では体験できない様々なことを体験することができました。発表会では研究の甘さや英語力の無さを痛感しました。これからは今回の経験を生かしていきたいと思います。

第2回SSH講演会

10/2仙台三高にて第2回SSH講演会がありました。

今回は東北大学院工学研究科量子エネルギー工学専攻量子フォーラム室の藤原充啓準教授に「半減期?除染方法?知ってそうで知らなかった放射線の講演会」ということで放射線についての講義をしていただきました。
前半の講義では我々の身近な所で使われている放射線や,放射線の人体へもたらす影響,それと霧箱について話していただきました。

↓霧箱(雲の線のようなものが放射線の通った跡)

後半では、放射線の半減期をサイコロを使って出してみよう。ということでサイコロを使った実験をしました。
藤原準教授が一番最後に書かれた式は本当の大学の授業レベルだそうで私にはまだわかりませんでした。

放射線というと福島原発問題とともに頻繁にテレビで見ていましたが,この講演を機会に自分が間違って考えていたことや新しい知識を得ることができ,大変勉強になりました。ありがとうございました。

科学の甲子園-みやぎチャレンジ2014-

8月19日に宮城教育大学で『第4回科学の甲子園-みやぎチャレンジ2014-』事前レクチャーが行われ,エントリーした理数科1.2年の7名が参加しました。

この事前レクチャーは11月に行われる科学の甲子園-みやぎチャレンジ2014-のためのもので,昨年度の筆記試験に取り組んだり,県予選攻略のための講話や昨年度全国大会出場校の青陵中等教育学校によるプレゼンテーションを聞きました。

11月の県予選の総合点に加わる実技競技1も行われました。

この実技競技1は今年度からこの事前レクチャーに加わったもので,工作と競技からなり,内容としては〈長く回るコマの作製〉というものでした。限られた材料と用具,そして時間の中で工作をするというのはとても大変でした。競技では作成したコマが静止するまでの時間を競いました。我々仙台三高チームの記録は18"97で,順位は11チーム中9位と惨敗でした。

この事前レクチャーで,4つある事前課題のうち物理分野と化学分野の2つの課題が与えられました。これらは,実験ののち,レポートを作成して提出するものです。

事前レクチャーでの実技競技1の結果が芳しくなかった我々にとって挽回のチャンスである課題なのでしっかりと取り組み,またこれらの課題提出後に追加で与えられる残りの分野の課題と県予選本番の筆記試験・実技競技2も全力で取り組みたいです。

やるからには県優勝を目指します。

SSHつくば研修

私たちは7月30日〜8月1日の間,茨城県つくば市で研修を行って来ました。
班ごとに事前学習を行い,各施設についての予備知識を持って挑みました。

1日目はJAXA•筑波宇宙センターへ行きました。地球と宇宙の結びつきや,地球から打ち上げた様々な人工衛星のことを学びました。

2日目は,高エネルギー加速器研究機構で,大規模な加速器などの施設を案内してもらい,また,宇宙の始まりや素粒子の世界,放射光を観測するという実習を含んだ講義を聴講してきました。

3日目は,国土地理院に行きました。
ここでは,地震などによる,津波•液状化•火山活動といった現象のメカニズムや,先の東日本大震災における地殻変動について学びました。また,日本における測量や地理調査の歴史などを施設見学を通して学びました。

3日間を通し,私たちの知らな世界のことに肌で触れ,感じ,私たちの知的好奇心を刺激することができたと思います。それぞれが事前研修をしてはいたものの,まだまだ難しいことも多く,しかし,どれも興味深い体験•経験となりました。

これらの研究•実験が私たちの未来にどのような影響をもたらしてくれるのか,とても興味があります。ただ,私たちの世代がこれらの恩恵を受けるだけでなく,これらの技術発展にどのようにして関わっていけるのか,ということも今後大事になって行くと思います。
今回,このような貴重な体験をさせていただいたこと,先生方,各施設の関係者の皆様にお礼を言いたいと思います。
本当にありがとうございました。

日本物理教育学会

2014年7月26日に島根大学松江キャンパスの応用物理・物理系学会中国四国支部合同学部講演会に参加して来ました。
仙台三高からは2つのチームが参加しました。

午前中は,大学生・大学院生の口頭発表を聞きました。大学生・大学院生の発表は実験結果も発表もすばらしかったです。

昼食は,物理教育学会昼食交流会に参加しました。発表直前ではあるものの,リラックスした時間となりました。

その後,特別講演として島根大学の波場直之教授の「素粒子と宇宙」の講演を聞きました。興味深い内容であり,みんなと会話をしているような波場教授の講演はとても楽しいものでした。

そして,ついに私たちが発表するジュニアセッションが始まります。

仙台三高からは「イオンクラフトの推進力向上を目指して」「巨大空気包の生活への利用」の2つのチームが口頭発表しました。

その後,ポスター発表もしました。

口頭発表では,教授たちからの厳しい指摘や質問を受け,これから改善すべきことなどを知ったので私たちにとってとても意味のある発表になりました。ポスター発表では,他校の研究を聞きに行って質問したりして他校との交流もしました。

今回の物理教育学会での研究発表により,理数系領域への興味関心がさらに深化し,発表することへの自信がつきました。

この経験と自信をこれからの課題研究と次からの発表に活かしていきたいと思います。