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「探究学習」を学校全体で展開している事例として、 ベネッセ教育総合研究所発行『VIEW 21』高校版2016年度10月号に掲載されました。

自発的、持続的、自律的な高校教育改革に取り組んでいる事例として、文部科学省「学び続ける高校プラットフォーム  -みらいの職員室-」ホームページに紹介されました。


学校づくりプロジェクト

 平成30年度に,これまでのプロジェクトの集大成として「建学の精神」に基づく「学校教育目標」の改編を全職員で行いました。そして令和元年度に「学校教育目標」を実現するための「生徒に育成する6個の資質・能力」を全職員で作成しました。どの教育活動でどの「資質・能力」を育成するかを各学年・分掌部が検討,決定し,さらに生徒が各行事等を振り返ってどの程度「資質・能力」が身についたかを自己評価するためのルーブリックも作成しました。生徒は前期・後期の年2回自己評価をします。その結果をもとに各行事等が仮説通りに生徒の「資質・能力」を育成できているかどうかを各学年・分掌部が検証していきます。

1 学校教育目標

①仙台三高は,多様な人々と協働する寛容な心を持ち,社会の変化にしなやかに対応する,逞しく豊かな人間性を育みます。

②仙台三高は,人類が積み上げた英知に学び,真理の追求を通して知性と感性を磨き,事象を深く探究する態度を養います。

③仙台三高は,博愛の精神と創造する知を育む人づくりを通して,よりよき未来の創出に貢献します。

 

2 育成したい6つの資質・能力

①自己管理力

  心身の健康を維持するために、健全な生活習慣を身につけ、様々な壁を柔軟に乗り越えるしなやかさを持つ。

②信頼構築力

  相手の立場を思いやり、尊重し、互いに信頼関係を築くことができる。

③自己研鑽力

  人類が築き上げてきた真理を重んじ、それを教養として身につけることを通して、自らの資質・能力を高めようとする。

④課題突破力

  困難な課題に立ち向かい、解決するために、個人の資質を高め、チーム一丸となる実行力を持つ。

⑤未来デザイン力

  未知なるものに立ち向かうために、自己の可能性や周囲の可能性を信じ、能動的に知性を高め行動していく。

⑥社会牽引力

  他者理解力・思考力など総合的な判断力をもって、集団を牽引し、社会貢献し、共生して生きていく。

 

(参考)
H30.9 校内研修:「三高生に身につけさせたい資質・能力」を「建学の精神」をもとに全職員で30個にまとめる。
H31.3 校内研修:9月にまとめた30個の「資質・能力」をもとに全職員で3つの「学校教育目標」を改定する。

R1.9  校内研修:H31にまとめた30個の「資質・能力」を全職員で6個にしぼる。

R2~ 6個の「資質・能力」をどの教育活動で身につけるか検討し,その成果を測る。

  

『SSH-授業づくり研究センターとは』 

  平成27年度に設置されたSSH-授業づくり研究センターは,平成22年度にスタートした本校独自の授業研究・改善,教員研修の取り組みである授業づくりプロジェクトを進展させること,また,同じく平成29年度に再指定を受けたSSHおよびその指定のない期間の中継事業であるグローカル・サイエンスとの連携を強化することを目的としています。

 全職員がSSH事業部と授業づくり事業部に所属し,事業・プロジェクトごとにリーダーを配置し,それぞれ研究や開発,企画・実践を行っています。

組織・事業図



『研究センターについて

SSH-授業づくり研究センター設立の目的(H27)

①SSH,授業づくりプロジェクト双方にまたがる分野での,協働・共有の推進と調整
②授業づくりプロジェクト本体の運営主体

所属は全職員


『事業部について

SSH事業部

・目標と事業内容

SSH事業の運営,課題研究を中心とした授業法・評価法の研究,21世紀型能力育成の研究・開発。

授業づくり事業部

・目標と事業内容

授業法・評価法の研究とその実践としての教育プログラム開発及び,高大接続改革・高校教育改革対応,21世紀型能力育成の研究・開発。


『授業づくりプロジェクト立ち上げからその後の経過』

H22.12 仙台三高ならではの新たな研修システム構築の理念を校長より提示
   「三高スタイルの授業開発」「生徒の変容を把握する評価法の開発」を
    目的にプロジェクト立ち上げ(それらの開発を通じての校内教員研修)

H23. 4 ワークショップⅠ・Ⅱにより,授業の三観点 「生徒主体」,
   「知的好奇心」「考える」を設定

H27. 3 SSH-授業づくり研究センター設置

H28. 4 GS-授業づくり研究センターへ改称 全職員所属

H29. 4 SSH指定(2期目),SSH-授業づくり研究センターへ改称


『令和2年度取組抜粋』

◆宮城教育大学との連携
 本校と宮城教育大学は平成25年3月に連携協定を結び,高大接続事業を行っています。令和2年度は本校の1学年普通科の探究活動についてアドバイスをいただき,10/16に市瀬智紀先生にSDGsワークショップを実施していただきました。3年生は探究ゼミの最終発表である5月の「探究の日」が失われましたが,その成果を宮城教育大学のゼミ生に評価していただくことができました。

◆校内研修
 例年3回実施される全体対象の校内研修会ですが,本年度はコロナ禍のため2回(フォーラム含)の実施となりました。それ以外にもSSH,進路,ICTと各分掌部の研修会も開催されました。また,個人での外部研修会参加も数多く行われました。

 

9月

 新学習指導要領が告示され,主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善が求められるとともに,生徒の資質・能力の育成に向けた指導と評価の一体化という観点から観点別評価の実施が求められています。今回,文部科学省の小野賢志氏から観点別評価の具体とその実践に当たっての留意点を詳細にご講義いただきました。令和4年度からの実施が順調にスタートできるよう各教科の準備が求められます。 

初等中等教育局外国語教育推進室長 小野 賢志 氏

演  題:「高等学校における観点別学習状況の評価の充実と実際」

 

◆授業づくりプロジェクトフォーラム

本年度の授業づくりプロジェクトフォーラムは,SSH中間報告会を兼ねて,12月16日(水)に行われました。コロナ禍にも関わらず県内外から100名近くの参加者があり,単独の公立高校が行う授業を中心とした教育イベントとしては全国でも最大規模のものになりつつあります。例年の授業公開,研究協議の実施のみならず,今年度は基調講演に替えシンポジウムを実施し,パネリスト同士の活発な議論のみならず参観者からの多数の質問にも応えていただきました。。

 当日は,例年通り3校時に1年生の全授業を公開しました。4校時に「SS英語表現Ⅱ」(前田宏美教諭)において東北大学GLC(グローバルラーニングセンター)の留学生と課題研究に関するセッションを行いました。このセッションは1月に行われるマレーシアのマラヤ大学でのZoomによる課題研究発表会に向けてのレッスンとなります。また,「SS探究Ⅰ」の2学年探究型学習を公開しました。午後のシンポジウムは,

株式会社Prima Pinguino代表取締役の藤岡 慎二氏を基調講演者に,盛岡第一高等学校の梨子田 喬先生,東北ESD活動支援センターコーディネーター 小泉 照氏をパネリストにお招きし,3名の方から活動実践を紹介いただき,コーディネーターの宮城教育大学教授 市瀬 智紀氏からそれぞれの活動について質問を投げかけていただきました。最後にコメンテーターの文部科学省 高橋 洋子氏からシンポジウムのまとめのお言葉をいただきました。シンポジウム形式という新しい試みにより議論はより活発なものとなりました。

 

基調講演者

「教育の魅力化による地域の活性化~全国に拡がる高校魅力化プロジェクト~」

 藤岡 慎二氏(株式会社Prima Pinguino代表取締役 産業能率大学経営学部教授 

        北陸大学経済経営学部客員教授 総務省地域力創造アドバイザー 

         OECD日本イノベーション教育ネットワーク 連携研究員)

パネリスト

 梨子田 喬氏(岩手県立盛岡第一高等学校教諭)

 小泉 照氏(東北ESD活動支援センターコメンテーター)

 コーディネーター

 市瀬 智紀氏(宮城教育大学教授)

コメンテーター

 高橋 洋子氏(文部科学省初等中等教育局主任教科書調査官)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆普通科探究

 『総合的学習の時間』において,21世紀型学力の涵養を目指し,理数科『課題研究基礎』『課題研究』の成果を踏まえて,『真知プログラム』の名称のもと平成26年度より探究学習の教材開発や指導法そして評価法の研究を行いました。SSH(2期目)の指定を受け,「SS探究基礎」(1学年),「SS探究Ⅰ」(2学年),「SS探究Ⅱ」(3学年)と改称し,平成29年度より普通科において探究学習をスタートしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1 今年度の成果

 1学年の探究はSDGsの17の目標に関連して課題設定を行いました。SDGsの視点を取り入れることで特に普通科文系の課題設定のヒントを得ることが出来ました。また,後半は2年生の文理分けを踏まえてクラスの枠を越えた班編制を行いました。今年度は学年の発案で「フィールドワーク」を取り入れるなど探究活動をより広範に推進するためのスキルの獲得を目指しています。10月には宮城教育大学市瀬智紀教授よりSDGsの講演会を開催いただくとともに,生徒の課題設定をゼミ生にお手伝いいただき,論の妥当性を検証しました。

 2学年は6月からのスタートにも関わらず昨年度以上の外部発表を行うことが出来ました。8月のSTEAMフェスタを皮切りに,11月ユネスコスクール北海道・東北大会,1月の海洋教育フォーラム,2月の古川黎明高校SSH発表会,水環境学会,高校生ちきゅうワークショップ等々に参加しました。

 3学年はコロナ禍のため6月からのスタートとなり,5月の「探究の日」は実施できませんでした。しかし,宮城教育大学 市瀬智紀教授にお力添えいただき個人論文をゼミ生に評価いただき,3年生に還元することができました。

 

2 今後の活動

 令和元年度にユネスコスクールの仮申請を行い,令和2年3月より原則1年間のチャレンジ期間に入ることとなりました。令和2年度の活動内容が認められると,正式にユネスコスクールに登録できることとなります。普通科探究を中心に,これまでの活動をユネスコの理念やESDの観点からも捉え直すことで,研究の質の深まりや発表機会の拡大が期待されます。

 また,笹川平和財団の「海洋教育パイオニアスクールプログラム」に申請した「ボードゲームを通して,SDGs『14海の豊かさを守ろう』を考えよう!」に対する助成が認められ,2学年普通科理系の「SS探究Ⅰ」において5つの班が「海洋」に関するボードゲームを作成しています。完成後は,校内のみならずさまざまな大会や近隣の小中学校において生徒自身がファシリテーターとなってゲームを主催する予定です。