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「探究学習」を学校全体で展開している事例として、 ベネッセ教育総合研究所発行『VIEW 21』高校版2016年度10月号に掲載されました。

自発的、持続的、自律的な高校教育改革に取り組んでいる事例として、文部科学省「学び続ける高校プラットフォーム  -みらいの職員室-」ホームページに紹介されました。


『SSH-授業づくり研究センターとは

  平成27年度に設置されたSSH-授業づくり研究センターは,平成22年度にスタートした本校独自の授業研究・改善,教員研修の取り組みである授業づくりプロジェクトを進展させること,また,同じく平成29年度に再指定を受けたSSHおよびその指定のない期間の中継事業であるグローカル・サイエンスとの連携を強化することを目的としています。

 全職員がSSH事業部と授業づくり事業部に所属し,事業・プロジェクトごとにリーダーを配置し,それぞれ研究や開発,企画・実践を行っています。

組織・事業図


『研究センターについて

SSH-授業づくり研究センター設立の目的(H27)

①SSH,授業づくりプロジェクト双方にまたがる分野での,協働・共有の推進と調整
②授業づくりプロジェクト本体の運営主体

所属は全職員


『事業部について

SSH事業部

・目標と事業内容

SSH事業の運営,課題研究を中心とした授業法・評価法の研究,21世紀型能力育成の研究・開発。

授業づくり事業部

・目標と事業内容

授業法・評価法の研究とその実践としての教育プログラム開発及び,高大接続改革・高校教育改革対応,21世紀型能力育成の研究・開発。


『授業づくりプロジェクト立ち上げからその後の経過』

H22.12 仙台三高ならではの新たな研修システム構築の理念を校長より提示
   「三高スタイルの授業開発」「生徒の変容を把握する評価法の開発」を
    目的にプロジェクト立ち上げ(それらの開発を通じての校内教員研修)

H23. 4 ワークショップⅠ・Ⅱにより,授業の三観点 「生徒主体」,
   「知的好奇心」「考える」を設定

H27. 3 SSH-授業づくり研究センター設置

H28. 4 GS-授業づくり研究センターへ改称 全職員所属

H29. 4 SSH指定(2期目),SSH-授業づくり研究センターへ改称


『令和元年度取組抜粋』

◆宮城教育大学との連携
 本校と宮城教育大学は平成25年3月に連携協定を結び,高大接続事業を行っています。令和元年度は本校普通科2学年「SS探究Ⅰ」において,SGDsのワークショップの実施やゼミ生による本校生徒への指導,本校生徒による宮城教育大学附属小学校・中学校への出前授業等を行いました。

◆校内研修
 本校は年3回の教員研修があります。令和元年度の研修は以下の通りです。

6月
昨年の12月に本校の全普通教室にプロジェクターが設置されたことを受け,iPadの導入と併せ,本校のICT環境は整いつつあります。今回の研修では,本校のICT環境の実状を把握するとともに,各教科の授業の事例を紹介していただき,さらに実際に機器に触れることで板書の代替にとどまらないICTを使用した授業の可能性を探ることで,全教員が新たな視点から授業を構築する糸口を得るものとしました。

9月
第2回校内研修会(学校づくりプロジェクト)は学校のグランドデザインづくりの観点から,昨年度検討した本校生に育成すべき30個の「資質・能力」をさらに10個程度にまとめ,授業のみならず,学校行事や部活動など各教育活動における共通の目標を作成しました。また,その「資質・能力」を定義づける文言も作成するワークショップを実施しました。

(参考)
H30.9 校内研修:「三高生に身につけさせたい資質・能力」を
        「建学の精神」をもとに全職員で30個にまとめる。
H31.3 校内研修:9月にまとめた30個の「資質・能力」をもとに
         全職員で3つの「学校教育目標」を改定する。

①仙台三高は,多様な人々と協働する寛容な心を持ち,社会の変化にしなやかに対応する,逞しく豊かな人間性を育みます。

②仙台三高は,人類が積み上げた英知に学び,真理の追求を通して知性と感性を磨き,事象を深く探究する態度を養います。

③仙台三高は,博愛の精神と創造する知を育む人づくりを通して,よりよき未来の創出に貢献します。

R1.9  校内研修:H31にまとめた30個の「資質・能力」を全職員で6個にしぼる。

R2~ 6個の「資質・能力」をどの教育活動で身につけるか検討し,その成果を測る。(予定)

◆授業づくりプロジェクトフォーラム

 令和元年度の授業づくりプロジェクトフォーラムは,SSH中間報告会を兼ねて,12月18日(水)に行われました。県内外から120名近くの参加者があり,単独の公立高校が行う授業を中心とした教育イベントとしては全国でも最大規模のものになりつつあります。本年度は授業公開,基調講演に加え,研究協議も行われ,活発な議論が交わされました。

 当日は,例年通り3校時に1,2年生の全授業を公開しました。さらには,4校時に他県から招聘した下記の2名の講師に加え,「SS英語表現Ⅱ」(武田誠教諭,笠間貴之教諭),「SS探究Ⅰ」の2学年探究型学習を公開しました。また,午後の基調講演は,御著書「アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換」や「高大接続の本質ー「学校と社会をつなぐ調査」から見えてきた課題ー」で知られる桐蔭学園理事長・トランジションセンター所長 溝上 慎一氏(桐蔭横浜大学特任教授)に「トランジションと資質・能力/ウェルビーイングを見据えたアクティブラーニング・探究的な学習の発展」と題してご講演をいただきました。

 

○招聘講師

早稲田大学本庄高等学院 細 喜朗 先生  コミュニケーション英語Ⅰ(PBL型)

福井県立藤島高等学校  山内 義幸 先生 SS理数数学Ⅰβ(問題解決学習型)

○基調講演

 溝上 慎一氏(桐蔭学園理事長・トランジションセンター所長,桐蔭横浜大学特任教授)

「高大接続の本質ー「学校と社会をつなぐ調査」から見えてきた課題ー」

 

◆普通科探究

 『総合的学習の時間』において,21世紀型学力の涵養を目指し,理数科『課題研究基礎』『課題研究』の成果を踏まえて,『真知プログラム』の名称のもと平成26年度より探究学習の教材開発や指導法そして評価法の研究を行いました。SSH(2期目)の指定を受け,「SS探究基礎」(1学年),「SS探究Ⅰ」(2学年),「SS探究Ⅱ」(3学年)と改称し,平成29年度より普通科において探究学習をスタートしました。

令和元年度に初めて3年間通して探究活動をすることで成果と課題が出ました。

1 成果と課題

 1学年の探究はSDGsの17の目標に関連して課題設定を行いました。SDGsの視点を取り入れることで特に普通科文系の課題設定のヒントを得ることも出来ました。また,後半は2年生の文理分けを踏まえてクラスの枠を越えた班編制を行いました。これまで2学年の4月に行っていた班編制を1年生ですることでポスター制作を早め,発表機会を確保しようとするものです。

 2学年は今年度初めて外部発表を行うことができました。11月ユネスコスクール北海道・東北大会を皮切りに12月の海洋教育学会,2月の古川黎明高校SSH発表会,ESDフォーラム等々です。また,修学旅行においては従来クラス内で班を編制して自主研修を実施してきましたが,令和元年度は探究の班で自主研修を実施しました。大学の研究室や企業から有益なアドバイスをいただき,ポスターの改善に大いに資するものとなりました。

 3学年は5月の「探究の日」において初めて全班がプレゼンを実施することができました。また,3年間の活動内容を論文化しました。

2 今後の活動

令和元年度にユネスコスクールの仮申請を行い,令和2年3月より原則1年間のチャレンジ期間に入ることとなりました。令和2年度の活動内容が認められると,正式にユネスコスクールに登録できることとなります。普通科探究を中心に,これまでの活動をユネスコの理念やESDの観点からも捉え直すことで,研究の質の深まりや発表機会の拡大が期待されます。

 また,笹川平和財団の「海洋教育パイオニアスクールプログラム」に申請した「ボードゲームを通して,SDGs『14海の豊かさを守ろう』を考えよう!」に対する助成が認められ,2学年普通科理系の「SS探究Ⅰ」において5つの班が「海洋」に関するボードゲームを作成しています。完成後は,校内のみならずさまざまな大会や近隣の小中学校において生徒自身がファシリテーターとなってゲームを主催する予定です。