校長挨拶
  ご あ い さ つ

 

 

仙台第三高等学校公式WEBサイトをご覧いただき誠にありがとうございます。
 本校は昭和38年4月に開校し,今年度61回生を迎え入れました。この間,約2万名の卒業生が全国各地で多方面にわたり活躍をしています。「心身の健康」「真善美の追求」「愛と知の稔り」3つの建学の精神は脈々と引き継がれ,学内学外で花開いています。活発な生徒会行事,運動部・文化部の東北大会,全国大会,国際大会での活躍など枚挙に暇がありません。まさに,学習でも課外活動でも,生徒自らが考え,行動し,新たな実践につなげることで得られた結果です。これらの詳しい内容は,ぜひホームページにあるバナーをクリックしてご覧ください。
 本校は県内初の理数科設置校です。平成22年度から第一期のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校として,課題発見から発表までの流れを何度も経験させること(ラーニング・サイクル)で,科学的探究力を育成することに努めてきました。平成29年度からの第Ⅱ期では,対象を普通科を含めた全校生徒に拡大し,全職員で構成されるSSH-授業づくりセンターを組織することで,第Ⅰ期で培った育成の方法論を発展させ,サイエンスリテラシーとグローカルな視野と視座を併せ持つ,サイエンスリーダーの育成を実現してきました。
 令和4年度からは,いよいよ第Ⅲ期の活動が開始されました。第Ⅱ期までの成果を踏まえ,科学的な探究活動を支える「尚志ヶ丘フィールド」(学校をとりまく物理的,社会的環境)及び「三高型STEAM教育」(合科的な学び)の開発と実践の取組を通して,「現状を把握できる」「目標を設定できる」「課題を解決できる」の3つの資質能力を伸長することで,理数科と普通科の特性に合わせた生徒の科学的な探究活動を深化させ,持続可能な社会を共創できる科学技術人材を育成することにしています。
 SSHに代表されるこれまでの活動成果は高く評価され,毎年全国総合文化祭へ県代表として複数の部活動が選出されるほか,各種コンクール・コンテストで選抜され世界を舞台とした発表へとつながっています。近年では人文科学・社会科学の分野での成果も多く見られ,国内に留まらず世界の高校生へプレゼンテーションしたり,ディスカッションする場面も格段に増えています。
 授業では全学年・全教科でアクティブ・ラーニングを行い,自らが考え,実践する能力を醸成し,新たな社会を牽引する力を育成しています。また,整ったICT環境下で情報活用能力向上のための研究開発を行っており,学習での活用について国内各方面から注目されるに至っています。さらには海外の高校や大学と直接あるいはWebを通し,単なる国際理解にとどまらないESD/SDGs(ユネスコスクール)の観点からの課題を共有する交流を行っています。
 これらの学習活動を高く評価する新たな大学入試制度にも対応し,多くの生徒が志望する国公立大学の現役合格を果たしています。令和4年度の現役国公立大学合格率は約70%となり,二兎も三兎も追う生徒が多数在籍する学校となっています。
 中学生の皆さんは学校説明会などに参加していただき,普通科,理数科それぞれの特色ある学習,課外活動に取り組んでいる様子をご覧いただき,三高生のパワーをぜひ実感してください。

校長 石川 俊樹