第26回 風花随筆文学賞を受賞

  この文学賞は,福井県出身の作家津村節子氏の随筆集「風花の街から」にちなんで始まったもので,テーマは,人とのふれあいや,家族との思い出,ふるさとへの思いなど自由となっています。
 この文学賞に,本校2学年の熊谷孝太さんが応募し,見事「優秀賞」を受賞しました。

 熊谷さんは,幼少期から文章を書くことが好きで,これまでも他のコンテストなどに応募したこともあったそうです。昨年の秋頃にテーマ自由であるこの随筆コンクールに出会い,思案の末,出品しようと決めたそうです。

 

 このコンテストに応募するにあたって,堅い作品にはせず,できるだけ物語のように仕上げたい気持ちが強かったものの,それだけでは感情が大部分を占めてしまい,自分の感じたことや考えが上手く伝わらないため,適当な塩梅を探りながらつくりあげることが難しかったそうです。
 そこで,今回の作品では,自由テーマの中でも,自分の日常に着目し,読者が読んだ後,すっきりとした気持ちになってもらえるような作品を目指したとのことです。
 また,福井県の高校生が出品作品の9割超を占める中で,東北から自分の作品を選んでいただいたことに加え,作品をしっかり読んでいただいたことに大変感謝しています。授賞式の際に頂いた入賞作品集を読んで,他の作品も読み応えある作品が多く,文章を通じて共感したり,自分に無い視点を吸収したりすることができたので,今後も作品をつくり続けていく力をいただきました,とのことです。

 熊谷さんの次の作品にも期待したいと思います。おめでとうございました。