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「イノベーション理数探究基礎」生物分野がスタート!~時習の森でのフィールドワーク~

令和7年9月より1年生理数科の生徒80名を対象にSSH学校設定科目「イノベーション理数探究基礎」の生物分野の授業がスタートしました。この科目では、物理・化学・生物・地学の4分野それぞれで探究サイクルを1回ずつ体験し、理数的な思考力と課題解決力を育むことを目的としています。

今回から生物分野がスタートし、仙台三高が誇る「時習の森」を舞台に、PBL(課題解決型学習)形式で授業が展開されています。

生徒たちはまず、生成AIを活用しながら、日本の森の現状や課題について調査を行いました。日本の森林や林業が抱える問題にも目を向け、持続可能な森づくりとは何かを考えるきっかけとなりました。

第3回目の授業では、実際に時習の森に足を運び、フィールドワークとして「毎木調査」を実施しました。

毎木調査では、ヒノキ林の中で対象となる木にナンバリングを行い、胸高円周(地面から1.2mの高さの幹の周囲)を測定しました。

 

このデータは、次回の授業で胸高直径を算出し、森の成長状況や構成を分析するために活用されます。生徒たちはメジャーを手に、協力しながら測定を行い、自然と向き合う貴重な体験を通して、生物学的な視点だけでなく、環境保全や地域との関わりについても深く考える時間となりました。

 

今後も、生徒たちは探究サイクルを通じて、課題発見から解決策の提案までを自らの力で進めていきます。生成AIという新しいツールを活用しながら、科学的な視点と創造的な思考を融合させるこの取り組みは、未来の理数人材育成に向けた大きな一歩となっています。