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〇WEB研究紹介2025春(5月14日更新) |
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〇WEB研究紹介2024秋 |
2024 SSH第Ⅲ期3年目の成果.pdf , 研究開発実施報告書(第Ⅲ期3年次)
2023 SSH第Ⅲ期2年目の成果.pdf , 研究開発実施報告書(第Ⅲ期2年次)
2022 SSH第Ⅲ期1年目の成果.pdf , 研究開発実施報告書
SSイベント関連情報
【10/23-10/24】本校63回生(第1学年)が台湾・明道高級中学と英語で国際交流~授業と校外研修を通じて広がる国際的な視野~
令和7年10月23日(木)と24日(金)、本校では台湾・台中市の私立明道高級中学の生徒を迎え、1年生普通科240名と理数科80名が英語を使った国際交流を行いました。このプログラムは、授業交流と校外研修を通じて互いの文化を理解し、国際的な視野を広げること、そして積極的な交流を通じて主体性を育むことを目的に実施しました。
1日目(10月23日)
午前中は歓迎セレモニーの後、明道高級中学の生徒とともに各クラスの授業に参加しました。英語を使って自己紹介や簡単なコミュニケーションを行い、互いの学校生活や文化について話し合う姿が見られました。最初は緊張していた生徒も、笑顔で交流するうちに打ち解け、教室は国際色豊かな雰囲気に包まれました。
午後は、事前に英語の授業で計画した仙台市内の自主研修を実施しました。生徒たちはグループごとに交通機関を利用し、仙台駅周辺や八木山動物園、うみの杜水族館などを訪問しました。訪問先の選定や行程の計画はグループごとにすべて生徒自身が行い、台湾の生徒が喜んでくらそうな場所を選びながら計画をしました。訪問先では英語を使って案内や説明を行いました。異文化交流を楽しみながら、主体的に行動する力を養う貴重な体験となりました。
2日目(10月24日)
理数科の生徒が中心となり、理科と英語を融合させた活動を展開しました。scienceに関連するクイズ大会や学校林「時習の森」でのフィールドワークを実施。自然観察を通じて日本の環境や生態系について紹介し、英語で説明することで、理科の知識を国際的な文脈で活用する力を育みました。
最後には、両校の友好と発展が続くことを願い、植樹式を行いました。植えられたのは、宮城県農業高等学校から提供された玉夢桜(東日本大震災の津波被害を受けて沿岸部に桜を植えたいという思いから開発された塩害に強い新品種)です。
両校の生徒が協力して苗木を植える姿は、未来に向けた友情の象徴となりました。
今回の交流を通じて、生徒たちは英語を使った実践的なコミュニケーションを経験し、異文化理解を深めるとともに、主体性や協働性を育むことができました。国際的な視野を広げるこの取り組みは、今後の学びや進路選択にも大きな刺激となることでしょう。
【11/6】令和7年度 「イノベーションフェスタ(探究活動中間発表会)」を実施しました
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探究活動の発表の場として、令和7年11月6日に令和7年度「イノベーションフェスタ」を開催しました。 主に2年生が幅広い分野にわたって取り組んできた探究活動の成果を「ポスター(日本語)」や「スライド(英語、日本語)」によって発表し、在校生、本校教職員、他校の教職員や生徒、大学教員、大学院生、ALTと議論を深め、さらなる改善に活かすことが目的です。県内外の発表参加校は15校、参加生徒数は130名となり、北は岩手県、南は鹿児島県までと国内の幅広い地域からご参加いただき、本校の一大イベントです。 さらに、この日の活動の視察のため、文部科学省や宮城県の教育行政関係者、さらに県内外の大学教員、教職員の多くの方々がご訪問下さいました。 特に発表では、かがわ総文2025で自然科学部門第1位の研究発表と海外の交流校とのオンライン発表などが好評でした。 この2年生の探究活動の成果の最終発表は、2026年5月に開催予定の「三高探究の日」になります。今回の活動で得られた改善点を活かしてさらに探究活動を進めていきます。 |
【11/13】イノベーション理数探究基礎 地学分野の発表会を開催~石ころから読み解く地球の物語~
令和7年11月13日(木)、1年生理数科の生徒80名による「イノベーション理数探究基礎」地学分野の発表会が行われました。この科目では、物理・化学・生物・地学の4分野で探究サイクルを体験し、科学的な思考力と課題解決力を育むことを目的としています。
今回の発表会は、4つ目、すなわち最後の地学分野の探究活動のまとめとして実施されました。
地学分野のテーマは「石ころ探偵」。生徒たちは、自分で拾ってきた石を題材に、「この石はどこから来たのか?」「いつ、どのようにしてできたのか?」という問いを出発点に探究を進めてきました。授業では、扁平率や摩耗の程度を測定し、岩石切断機で石を切断して内部を観察。実体顕微鏡で鉱物を調べ、モース硬度を求めるなど、科学的な分析を行いました。さらに、地理院地図を活用して採集場所の地質や地形を調べ、石の成因を推定しました。
発表会では、Googleスライドを用いて各自の探究結果をまとめ、クラスメートに共有しました。発表の中では、「自分の石は火成岩なのか堆積岩なのか」「どの地質環境で形成されたのか」を「容疑者」というユニークな設定で推理する形式が採用され、会場は大いに盛り上がりました。中には、初めに推定した容疑者が誤っていたケースもあり、教師による専門的な解説を通じて「なぜ間違えたのか」を学び直すことで、理解がさらに深まりました。
この発表会を通じて、生徒たちは観察・測定・分析・考察という科学的プロセスを実践し、論理的な説明力やプレゼンテーション力を高めることができました。身近な石ころから地球の歴史を読み解くという探究は、理数科ならではの奥深い学びを提供し、生徒たちの好奇心を大きく刺激しました。
今後は、これまでの4つの探究サイクルをいかしながら、次年度に本格的に取り組むイノベーション理数探究Ⅰの研究に向けて準備を進めていくことになります。
【10/7】生物 ✕ 倫理
先日、3年生「理数生物、生物」の授業において、倫理科と連携した教科横断型STEAM授業(生物 ✕ 倫理)を行いました。
今回のテーマは「利他行動(自己の利益を犠牲にして他個体を助ける行動)」です。
授業では、まず倫理の視点から「人間における利他行動」を、次に生物の視点から「動物における利他行動」を考察しました。
その後、両者を比較することで共通点や相違点を探究し、多角的な視点から「利他行動」の本質に迫りました。
生徒たちは、理系・文系の枠を超えた視点で学ぶこの授業を楽しみにしてくれていたようです。授業後も活発に議論を交わしたり、テーマについて深く思考を巡らせたりする姿が見られ、知的な刺激にあふれた時間となりました。
【10/22】生物基礎 時習の森調査
仙台第三高校の1学年「生物基礎」では、「生物の多様性と生態系」の学習の一環として、学校林「時習の森」で実習を行いました。
実習では、先輩たちが設置してくれた樹木札を手がかりに、森林がどのような階層構造(高さによる光環境の違いなど)になっているかを自分たちの目で観察しました。
また、樹木が倒れるなどして林冠(森の天井部分)が途切れた「ギャップ」を探し、そこでの植生の様子も確認しました。
教室で学んだ知識を、実際のフィールドで確認することは、生徒たちにとって学びを深める貴重な体験となったようです。生徒たちはグループで互いに協力しながら、熱心に森の調査に取り組んでいました。
【10/28】SS特別研修 東京エレクトロン宮城工場研修を開催
2025年10月28日12:00~17:00の日程でSS特別研修 東京エレクトロン宮城工場研修を開催し、35名の生徒が参加しました。東京エレクトロン宮城工場では、トップシェアを誇る半導体加工装置の開発施設の見学と研修設備(VR実習)の体験を行いました。装置の開発を行う研究開発室では、クリーンルーム内に置かれた半導体エッチング装置で目的の半導体を作るための試行錯誤がされていました。また、東京エレクトロンでは、販売した様々な種類の半導体加工装置のメンテナンスを行うため、VR体験ができる研修施設を整備しています。生徒たちは、VR空間の半導体加工装置の内部を観察しながら、VRの没入感に感動していました。最後に東京エレクトロン宮城に勤務する仙台三高OBとの交流し、大学進学から就職、研究開発で感じていることなどキャリア意識を高め、最先端の技術の基礎に高校や大学の知識や経験が生きていることを知りました。東京エレクトロン宮城の皆様ありがとうございました。
※工場内は撮影禁止のため、入口での集合写真
〇生徒の感想(抜粋)
【2年男子】最先端の技術を間近で見て、とてもわくわくしました。社員の方々の説明も分かりやすく、エンジニアの楽しさや大変さを知ることができました。社員の方々の誇りと情熱を感じ、将来の進路を考える良いきっかけになりました。
【2年女子】大学のオープンキャンパスと異なり、初めて企業を訪問して、キャリアパスなどの話を聞くことで大学後の進路を考えさせられたり、そのために今必要なことを実感できた。
【10/16】イノベーション理数探究基礎 地学分野がスタート!~石ころから地球の歴史を読み解く探究活動~
令和7年10月16日(木)、1年生理数科の生徒80名を対象に、SSH学校設定科目「イノベーション理数探究基礎」の地学分野がスタートしました。この授業は、物理・化学・生物・地学の4分野でそれぞれ探究サイクルを1回ずつ体験するもので、今回の地学分野はその最終サイクルにあたります。
地学分野のテーマは「石ころ探偵」。
身近にある石を題材に、「この石はどこから来たのか?」「いつ、どのようにしてできたのか?」という問いを出発点に、科学的な手法を用いてその謎を解き明かしていきます。
生徒たちはまず、自分で拾ってきた石を観察し、扁平率(石の形の平たさ)や摩耗の程度を測定。
石の形状から、どのような環境でどれだけの時間をかけて運ばれてきたのかを推測します。
次に、岩石切断機を使って石を切断し、実体顕微鏡で内部の鉱物を観察。
火成岩や堆積岩など、岩石の分類や成因について理解を深めます。また、モース硬度を測定することで、石に含まれる鉱物の種類や硬さを調べ、より詳細な分析を行います。
さらに、地理院地図を活用して、石を拾った場所の地形や地質を調査。
地形の成り立ちや地層の分布をもとに、石がどのような地質環境で形成されたのかを科学的に考察します。これらの活動を通じて、生徒たちは地球のダイナミックな変動や、長い時間をかけて形成される自然の営みに触れることができます。
この探究活動では、観察・測定・仮説・検証といった科学的プロセスを実践的に学ぶことができ、理数科ならではの深い学びが展開されています。
生徒たちは、石という一見身近で小さな存在から、地球の歴史や地質の奥深さに迫る探究に意欲的に取り組んでいます。
今後の授業では、各自が調査した石についての考察をまとめ、スライドを用いて発表を行う予定です。
探究の集大成として、どのような「石ころ物語」が生まれるのか、今から楽しみです。
【10/26】仙台三高学校林「時習の森」グリーンアドベンチャーを開催(第48回全国育樹祭記念行事)
令和7年10月26日(日)、仙台三高の学校林「時習の森」にて、第48回全国育樹祭記念行事「グリーンアドベンチャー」が開催されました。本行事は、宮城県仙台地方振興事務所林業振興部職員2名、本校の教員および白神フィールドワークに参加した1年生12名が講師となり、県内の小学生24名を対象に自然観察や工作体験を通して、自然の魅力や科学の面白さを伝えるアウトリーチ活動として実施されました。
当日はあいにくの雨天となり、予定していた「時習の森」の巡検は中止となりましたが、屋内での活動に切り替えて実施しました。
まずは、「葉っぱの同定作業」です。時習の森から事前に採集されたさまざまな葉を観察し、図鑑を使って樹木の名前を調べる活動に取り組みました。高校生が小学生1~2名に付き添い、図鑑の使い方や葉の特徴の見分け方を丁寧に指導しました。小学生たちは「この葉っぱは何の木かな?」と興味津々で、楽しみながらも真剣に取り組んでいました。
続いて、時習の森の木材を使った「木札づくり」に挑戦。小学生たちは時習の森のヒノキの香りや手触りを楽しみながら、オリジナルの木札を作成しました。木のぬくもりを感じながら、自然素材の魅力に触れる貴重な体験となりました。
最後は、時習の森の葉っぱを使った「葉拓(ようたく)」の工作体験です。お気に入りの葉に絵の具を塗り、紙に写し取って模様を浮かび上がらせるこの活動では、自然の造形美を感じながら、世界に一つだけの作品を完成させました。完成した作品を手にした小学生たちは、満足そうな笑顔を見せていました。
この行事を通じて、小学生たちは自然や科学への興味を深めるとともに、高校生にとっても自らの学びを他者に伝える貴重な機会となりました。
白神フィールドワークで得た知識を活かし、教える立場として活動した高校生たちは、自然の魅力を再確認し、コミュニケーション力や主体性を高めることができました。
今後も本校では、地域と連携したアウトリーチ活動を通じて、科学や環境への関心を育み、学びの輪を広げていきたいと考えています。ご参加いただいた皆様、そしてご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
10/25(土)科学の甲子園に出場してきました。
第15回科学の甲子園
みやぎチャレンジ2025に本校2チームが参加してきました。
事前課題、当日午前の筆記、午後の実技とタイトな日程でしたが、
一生懸命取り組む姿が見られました。
大会の結果は思うようなものにはなりませんでしたが、
「来年こそは!」と意気込む生徒が見られ、よい刺激になりました。
【10/15】ライフサイエンスの授業で「VR介護体験」を実施しました。
令和7年10月15日(水)の2・3校時、本校1年生理数科80名を対象に、宮城県保健福祉部主催の介護体験出前授業を実施しました。株式会社シルバーウッドの黒田様を講師にお招きし、最新のVR技術を使った認知症体験を通じて、介護への理解を深める貴重な機会となりました。
生徒全員がVRゴーグルを着用し、「レビー小体型認知症」の方が見る世界をバーチャルリアリティで体験しました。突然視界に現れる幻視(幻覚)や、距離感が掴みにくいなどの症状を疑似体験することで、当事者にとってどのような「困りごと」になっているのかを、深く、リアルに理解することができました。
このVR体験を通じて、生徒たちは「介護する側」の視点だけでなく、「介護される側」の視点を初めて持ち、相手の立場に立って考えることの重要性や介護する際の心構えを学びました。