時習の森(学校林)開発日記
令和5年度12月~令和6年度 時習の森の活用について
令和5年12月~令和7年3月現在まで時習の森を活用した取組みは以下のとおりです。
令和6年2月 福島県立安積高等学校(SSH指定校)のSSH探究活動発表会・成果報告会で理数科探究13班が時習の森に
関する研究を発表
令和6年3月 時習の森グリーンアドベンチャーの成果について仙台防災未来フォーラム2024で発表
令和6年5月 イノベーション理数探究Ⅰで課題研究(地学)
令和6年6月 イノベーション理数探究Ⅰで課題研究(生物)
令和6年7月 R6 国際科学フォーラム(福井県立若狭高校主催)で理数科3年生の理数探究13班の生徒が3名が時習の森
に関する研究「Effects of small canopy gaps in the forest and their changes over time」を英語口頭発表
イノベーション探究Ⅰ(普通科)で時習の森の間伐材活用に関する探究活動
令和6年9月 樹名札の設置
※公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団の令和6年度科学教育の助成金が活用されています。
令和6年10月 1年生普通科生物基礎で時習の森を活用した授業(フィールドワーク)
第48回全国育樹祭記念行事 仙台三高学校林「時習の森」グリーンアドベンチャーを開催
県内の小学生を本校に招いて実施。本校生徒が講師役を務めて好評でした。
令和6年12月 1年生普通科生物基礎で時習の森を活用した授業(実験)
2024年度中谷財団科学教育振興助成 成果発表会で61回生理数科イノベーション理数探究Ⅰ12班が
「林冠ギャップの有無が森林内に与える影響」というテーマでポスター発表
令和7年3月 日本森林学会 第12回高校生ポスター発表会で61回生理数科イノベーション理数探究Ⅰ12班が発表
【外部資金・外部機関との連携】
・令和6年度 中谷財団 科学教育振興助成
※成果報告書はこちら(中谷財団HPに接続します)から御覧いただけます。
・仙台地方振興事務所林業振興部
・宮城県林業技術総合センター
このほかに,イノベーション理数探究基礎PBL型授業の開発,各種授業,課題研究での活用など,学校におけるさまざまな場面で活用して生徒の学びにつなげています。
令和5年度のこれまで時習の森の活用について
令和5年4月~11月現在まで時習の森を活用した取組みは以下のとおりです。
令和5年7月実施 SS白神フィールドワーク事前実習
令和5年10月実施 時習の森を活用した国立台湾師範大学附属高級中学との国際交流
※台湾師範大学高級中学との交流の様子は宮城県林業技術総合センターのyoutubeチャンネル(宮城県仙台第三高等学校(SSH)・国立台湾師範大学附属高級中学交流会)からも観ることができます。
令和5年10月実施 樹名札の設置
(※仙台市の【環境社会実験「未来プロジェクトin 仙台」の助成金活用)
令和5年10月実施 わくわくサイエンス仙台三高「時習の森」グリーンアドベンチャー
(※仙台市の【環境社会実験「未来プロジェクトin 仙台」の助成金活用)
令和5年10月 東北森林科学会,宮城県生徒理科研究発表会で理数科探究13班が時習の森に関する研究を発表
東北森林科学会では高校生森林研究奨励賞を受賞
令和5年11月実施 仙台市立鶴谷小学校の学校訪問
このほかに,イノベーション理数探究基礎PBL型授業の開発,各種授業,課題研究での活用など,学校におけるさまざまな場面で活用して生徒の学びにつなげています。
時習の森開発の4歩目♪~コドラート(調査区画)が完成しました!~
7月9日(土)にまたまた自然科学部生物班のメンバーでコドラート設置にいそしみました。
2回目の実習だったので,メンバーも手早く杭を打ち込むことができ,ようやく25区画コドラートが完成しました!!拍手喝采!!これにより,時習の森の調査がグンと進んでいきますね。
自然科学部生物班の皆様本当に感謝です。ありがとうございました!
※今回は熱中するあまり,みんなの写真を取り忘れました。ごめん!
時習の森開発の5歩目♪~ヒノキ林の個体群密度推定を行いました!~
自然科学部生物班のコドラートの設置と並行して,SS白神フィールドワーク参加者に,白神山地で行う毎木調査の実習を兼ねて,ヒノキ区画C1,D1にあるヒノキの毎木調査を行ってもらいました。
生徒達は巻き尺を用いて,胸の高さの演習から胸高直径を求めて,胸高断面積を求めていました。
今回の区画調査を元に推定したヒノキの密度は予想通り高く,間伐をしないと立枯れや根返りなど危険木が発生してしまい,利活用に大きな障害となることも分かってきました。
時習の森開発の3歩目♪~区画の大まかな樹木が分かりました~
本日は宮城県仙台地方振興事務所林業振興部林業振興班のお二方に来校していただき,実際に時習の森を見ていただきながら,時習の森の今後の管理と利用法に対するアドバイスをいただきました。
下のコドラートに記載した通り,時習の森の大半は植林されたのちに放置されたままのヒノキ林であることが分かり,さらに道路側からは陽樹の落葉広葉樹が侵入してきていることも分かりました。
多様性を高めて,安定的で安心な生態系を保つための方策を検討するために,まずはヒノキ林の個体群密度を求めるべく,調査をすすめることになりました。
時習の森開発の2歩目♪~コドラート(調査区画)の設置~
6月上旬に自然科学部生物班の6名と共に,時習の森の調査のために必要な調査区画の一部を設置することができました。
昨年のメンバーには5本分のベースとなる杭を打ち込んでもらいましたが,今年のメンバーには2日かけて計12本の杭を打ち込んでもらい,目指す10m正方形×25区画のおよそ半分を作ることができました。
6月の時習の森は見た目以上に植物が繁茂していて,生徒達は必死に藪漕ぎをしながら懸命に活動してくれました!
時習の森開発の第1歩♪
まずは,開発の方向性を明確にするためにプロフェッショナルに相談をしてみよう!ということになり,宮城県黒川郡大衡村にあります『宮城県林業技術総合センター』に連絡をするために,企画書を作ってみました。
これまでの歴史と現状をお伝えして,未来の学校林に向けたベストな形が見つかるといいですね。