第3回理数科講演会
12月13日(月)に第3回理数科講演会がありました。北海道大学電子科学研究所ナノシステム生理学教授,永井健治先生に「細胞内クルージングで解き明かす生命の神秘」という題で講演していただきました。永井教授は新たに群青色の蛍光たんぱく質を発見する等,優れた研究を行っています。また,先生は物理・化学・数学に基礎をおいた従来の学問体系にとどまるべきではないと仰っていました。
今回の講演では,蛍光タンパク質のことや人生論などについてきくことができました。蛍光タンパク質とは,光るタンパク質のことを示し,生物に注入することで体を様々な色に光らせることができます。最初は緑色だけでしたが,今では青や赤などの色があり,紫外線で色が変化するものもあります。多くの色がある利点は,複数の細胞を染め分けることができるため,それぞれの細胞を区別し易くすることができます。これは脳の神経細胞の繋がりを見る際に使用されることがあります。
永井先生の講演は大変ためになるものでした。今回の講演で学んだことを今後の学校生活に生かしていきたいです。
第1回&第2回SSH国際交流
留学生の方達は自分たちが日本で学んだことを自国で役立てたいという気持ちで,明確な目標を持って自分達の研究に臨んでいるのが強く印象に残りました。国際交流という貴重な出来事を通して日本以外の文化に触れる大切さや学ぶことに対する姿勢などたくさんのことを学ぶことができました。
生徒理科研究発表会
11月11日,私達SSHクラブは,生徒理科研究発表会に参加しました。今回の発表では生物分野で26個の発表が行われました。三高のSSHクラブからは生物分野として,「林床におけるブナの芽生えの伸長成長と光について」,「クサイロアオガイの初期発生と温度について」と題して,二つ発表をしました。初めての発表ということで,緊張しました。他の学校の発表を聞いてみると,研究内容だけでなく,発表の方法にさまざまな工夫がみられ,とても素晴らしかったです。また質問も活発に出て,充実した発表会となりました。
今回の発表において,私達の発表で足りないところを知ることができたので良かったです。次の機会ではよりよい発表ができれば良いと思います。
日本生物教育学会
1月8日~9日,埼玉大学で第90回日本生物教育学会(埼玉大会)が開催されました。SSHクラブと生物部が参加し,それぞれ「クサイロアオガイの初期発生と温度について」,「オオマリコケムシの発芽条件」というテーマで約1時間半,ポスター発表を行いました。発表会場はたくさんの人がコミュニケーションを取り合い,活気にあふれていました。発表をしてみて,自分ではわかりやすく発表しているつもりでも,相手にうまく伝わらず,とても苦労しました。また,スライドなどを使用する口頭発表と違い,発表者と観客の距離が近いので,質問が多く,理解しているつもりだったものが回答につまってしまったりして,答えるのが大変でした。しかし,大学の教授や他県の先生方から,いろいろなアドバイスをいただけて,とても参考になりました。
ポスター発表の終了後,公開シンポジウムを見学しました。公開シンポジウムでは,高校の生物の教員をなさっている方々が,高等学校での生物の授業についての研究を,スライドを使って発表していました。特に印象深かった発表は,「iPadを使った授業の展開について」という発表です。iPadのアプリケーションを使った授業に実際に挑戦した結果の報告でした。他県の生物の授業がどのように行われているのかや,実際に学会で先生方が行う,プレゼンテーションを見学することができました。
2日目に公開記念講演会を見学しました。埼玉大学理学部分子生物学科の西田生郎教授と埼玉大学理学部生体制御学科の坂井貴文教授がそれぞれ,「植物の糖転流と原形質連絡」と「分かってきた脳-腸相関-消化管運動調節の仕組みについて-」という演目で講演をなさいました。私たちは,2つ目の記念講演を聞きました。講演の内容は,脳と消化管のホルモンなどの物質を介した相互調節がどのように行われているのかや,その研究がどのように進んできたかについてでした。様々な工夫があって研究が進められてきたことが分かりました。
実際に発表を行ったこと,学会の口頭発表を聞けたことは,今後の活動に生かせるよい経験になりました。
科学イベント紹介
<東北大学サイエンスカフェ>
2月25日(金)
これからのリチウムイオン電池
~電気自動車からマイクロ電池まで~
河村純一 東北大学多元物質科学研究所教授
3月18日(金)
良い洪水と悪い洪水
〜カンボジアの便益とリスク~
風間聡 東北大学大学院工学研究科 教授
http://cafe.tohoku.ac.jp/event/index.html