2025年4月の記事一覧
【理数科1年生】イノベーション理数探究基礎~ドローンプログラミングで育む協調性~
令和7年4月24日(木)、本校1年生理数科1・2組の生徒40名×2=80名を対象に、SSH学校設定科目「イノベーション理数探究基礎」の第2回目の授業が行われました。今回のテーマは「ドローンプログラミング」。生徒たちは、iPadのアプリを使ってScratchでプログラムを組み立て、ドローンを目的地点まで飛ばすことに挑戦しました。
授業は班ごとに活動を行い、飛行経路を話し合いながらドローンのプログラムを作成。宇宙空間に見立てたブルーシートの目標地点の惑星を目指してドローンを飛ばしました。この経験を通じて、仲間と協力することの大切さを体験的に学びました。
初めて扱う機器に戸惑いながらも、班で工夫しながら問題を解決していく姿が印象的でした。
また、同じプログラムを入力しても、ドローンの機種やコンディションによって飛行の様子が微妙に異なるという現象も観察されました。生徒たちはこの“機器の差異”に気づきました。
今後の科学的な側面からアプローチすることの多い理数科においてはこの“機器の差異”という視点はとても大事ですね。
今回の授業でおこなった内容は、地域の小学生を対象とした科学普及活動にも活用されています。
今回授業で経験した生徒たちが今回の気づきを地域の小学生に還元してくれることを期待しています。
ドローンを通じたこの体験は、単なる技術の習得にとどまらず、協調性や観察力、課題解決能力を育む貴重な機会となりました。今後の理数探究の土台として、大きな一歩を踏み出す授業となりました。
仙台三高SSHでは、授業と課外活動を連携させる工夫をしながら、生徒の学びがより深くなるようにSSHの活動を設計しております。そして、生徒の学びが深くなるだけでなく、地域への還元も考えております。今後ともこのような授業作り、SSH活動に積極的に取り組んで参ります。
「イノベーション理数探究基礎」オリエンテーションを1年生理数科に対して実施!
令和7年4月17日(木)、本校1年生理数科の生徒80名を対象に、SSH学校設定科目「イノベーション理数探究基礎」のオリエンテーションを実施しました。オリエンテーションでは、仙台三高が理数科教育の柱の一つとして取り組む「課題研究」について、3年間の学びの意義と必要性を理解することを目的としています。
まずは理数科部長の基調講演から始まりました。講演では、「日本の人口減少」を切り口に、今後の社会において理数系人材に求められる力について語られました。生成AIの発展によって急速に変化する社会の中で、独自の視点やアイデアを持ち、外部に向けて発信できる力がこれまで以上に重要になることを強調されました。「人口が減るということは、社会に生まれるアイデアの総数も減っていく。だからこそ、皆さん一人ひとりが新たな発想を持つことが求められている」という言葉は生徒の心に強く響いたようでした。
講演後は1年間の課題研究に関するスケジュールの説明が行われました。
その後、5月20日(火)に予定されている東北大学での研修(理学部・工学部の研究室訪問)に向けて、事前準備がスタートしました。毎年5月に本校の理数科の1年生は東北大学の研究室を訪問させていただいております。例年は工学部のみでしたが、今年から理学部の研究室も訪問させていただくことになりました。よりよい学びに変えてほしいです。
本校理数科では、課題研究の成果を外部へ発表する機会を積極的に設けています。そして、課題研究を深めて、外部で発表できるまでの力を高校3年間で育成していきます。今回のオリエンテーションを通して、生徒たちはこれから始まる課題研究に対して期待と責任を感じ、主体的に取り組むことを期待しています。
「イノベーション探究基礎」オリエンテーションを1年生普通科に対して実施!
令和7年4月11日(金)の6校時、本校1年生普通科生徒240名を対象に、SSH学校設定科目「イノベーション探究基礎」の第1回目となるオリエンテーションを実施しました。
本行事は、本校が力を入れている「探究的な学び」への第一歩として行われたもので、生徒たちはこれから3年間にわたって取り組む探究活動の意義や目的を理解する機会となりました。
オリエンテーションでは、まず年間の授業予定についての説明があり、生徒たちは探究活動の具体的な進め方や流れを知ることができました。その後、SSH-授業づくり研究センター長および理数科部長による基調講演が行われました。
SSH-授業づくり研究センター長センター長からは、「自ら課題を見つけることの大切さ」や「社会に対して価値を生み出す姿勢」が求められることについてお話がありました。理数科部長からは、「高校生の探究活動は社会からも注目されている」「探究に真剣に取り組める人は、高校生活全体を通じて成長できる」とのメッセージが伝えられました。
仙台三高はSSHだけでなく、ユネスコスクールにも指定されています。そして、本校では「社会で活躍する力を育む」教育を推進しており、そのために探究に力を入れております。そして、模擬国連や外部発表などの活動を通じて、大学入試にもつながる実践的な学びを展開しています。このオリエンテーションを経て、生徒一人ひとりが探究に対する意欲を高め、主体的に学びに向かう姿勢を育んでいくことを期待しています。
三高探究の日(探究活動成果発表会)を令和7年5月15日(木)に開催いたします。
令和7年5月15日(木)に三高探究の日を開催します。
3年生のイノベーション理数探究Ⅱ(理数科)・イノベーション探究Ⅱ(普通科)の集大成として,
3年生のポスター発表,口頭発表を中心に研究の成果を発表します。
来校やZoomでの視察を受け入れておりますので,興味のある方は要項をご覧ください。