2025年10月の記事一覧
【10/9】1年生理数科イノベーション理数探究基礎(生物分野)で発表!~「時習の森」から考える日本の森林の未来~
令和7年10月9日(木)の2・3校時に、1年生理数科の生徒80名による「イノベーション理数探究基礎」生物分野の発表会が行われました。
この科目では、物理・化学・生物・地学の4分野それぞれで探究サイクルを体験し、科学的な思考力と課題解決力を育むことを目的としています。
生物分野では、仙台三高の学校林「時習の森」をテーマに、日本の森林・林業に潜む課題を探るPBL型授業を展開してきました。
これまでの授業では、生徒たちは生成AIを活用しながら、時習の森の現状や日本の森林・林業の問題点に気づき、それらに対する解決策を考えてきました。解決策ではシステム思考の概念を生かし、ループ図という思考ツールを用いて、科学的かつ論理的な根拠をもとに解決策を考えてきました。
本日の発表会では、これまでの学習のまとめとして、生徒一人ひとりが自ら設定した課題とその解決策について、スライドを使ってプレゼンテーションを行いました。
例えば、「IoTを使った森林における持続的な発展について」のように新しい農業の視点を生かした解決策の提案や「生徒たちが測定したデータを統計学的に解析してそれを根拠に課題を設定する」など、身近な森から日本の森林の問題点・課題の発見とその解決策の立案をしていました。生徒たちの発表はすべて自分たちの学習前の視野から大きく広げた発表となっていました。また、どの発表も、調査やフィールドワークで得たデータをもとに、説得力のある内容となっており、聞き手に深い気づきを与えるものでした。
生徒たちは、発表を通じて自分の考えを他者に伝える力を養うとともに、仲間の視点や意見に触れることで、探究の幅をさらに広げることができました。
そして、聴講している生徒たちはどの発表に対しても積極的に質問を行って、熱心にディスカッションする姿が印象的でした。
1年生の理数科ではこのような学びの積み重ねを積極的に行っており、将来の科学的探究力や社会課題への対応力につながっていくことが期待されます。