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【白神FW】令和7年度 白神フィールドワークの事前指導を実施

令和7年7月24日(木)、本校地学室および「時習の森」にて、白神フィールドワークに参加する1・2年生20名を対象にした事前指導を実施しました。この指導は、8月6日~8日に予定されている世界遺産・白神山地(青森県深浦町)でのフィールドワーク本番に向け、生徒たちが自然環境の中でスムーズに実習を行えるよう、基礎的な技能と知識を身につけることを目的としています。

当日は、宮城県林業技術総合センターより主任研究員の田中一登氏と技師の佐藤匠氏を講師としてお迎えし、前半は地学室で講義を受け、後半は「時習の森」での実習に取り組みました。

講義では、森林調査に必要な基本知識や樹木の見分け方について丁寧な説明があり、生徒たちは熱心にメモを取りながら聞き入っていました。後半の実習では、実際に広葉樹の葉を観察しながら樹種を同定する「樹木同定実習」を行い、その後、木の幹周を測る「胸高直径測定実習」を実施。生徒たちは、実際の時習の森に行き、本番の白神山地のフィールドに立っていることを想定し、自らの観察力と判断力を頼りに、コドラート区画内の測定場所を慎重に見極めながら取り組んでいました。

なお、講義中には葉に文字が書ける木「多羅葉(たらよう)」の紹介がありました。かつて葉を使って手紙のやりとりをしていたというエピソードを通じて、自然と人とのつながりについても学ぶことができました。葉に書くこと=「葉書(はがき)」の語源にもなったとのことです。「多羅葉(たらよう)」は郵便局に植えられていることが多いという話から社会との関連ついても知ることができました。

 

本校では、このような実践的な学びを通じて、生徒の非認知能力や科学的な探究力を育てることを目指しています。白神フィールドワーク本番では、雄大な自然の中でさらに深い学びと気づきを得られることを期待しています。