SSイベント関連情報
【1/24・1/25】東北SSH指定校サイエンスコミュニティに4名の生徒が参加しました。
令和7年1月24日(金)・25日(土)の2日間、東北大学工学部で東北SSH指定校サイエンスコミュニティが行われました。サイエンスコミュニティはSSH校の東北の高校生が研究発表を通して、相互交流・評価を行い、それぞれの研究活動の活性化を図る企画です。仙台三高からは小倉葵・早坂悠翔・細谷俊介・張山真聖が参加しました。東北大学大学院情報科学研究科国際交流推進室准教授の湯田恵美先生から「生体信号解析の挑戦:生体計測技術とその社会的応用」の演題で貴重なお話をいただきました。ポスターセッションでは三高の2グループから「アカミミズ(Lumbricus Rubellus)の化学物質感受性と温度の関連性」「凝灰岩の分析を通じた栗駒地域の地史の考察」について発表をしました。ワークショップでは「科学から生まれるビジネスの卵講座:イノベーションの第一歩」としてアントレプレナーシップ教育の目線から、科学研究をどのように起業させていくか、他校の生徒と話し合いをしながら理解を深めました。
「SSH東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会では、普段関わることのできない東北の高校生と一緒に研究を深めることができました。1日目は湯田先生の講話で学び、ポスター発表では多くの方から助言をいただきました。二日目には科学研究からビジネスまで考える内容でみんなでワークショップを行うことができて良かったです。今後の研究やキャリアに生かしていけるように頑張っていこうと思います。(早坂悠翔)」
第101回海洋教育フォーラムin仙台(開催拠点:仙台三高)で本校の生徒が発表しました。
第101回海洋教育フォーラムin仙台(日本船舶海洋工学会 主催)が、
令和7年1月25日(土)に、昨年度に引き続き、本校を開催拠点としてオンラインで開催されました。(※本校が開催拠点となるのは5年連続5回目です。)
本校からは海洋関係の課題研究(イノベーション理数探究Ⅰ)・探究(イノベーション探究Ⅰ)の研究成果として
2年生理数科10班「クラゲの走光性行動に関する研究」
2年生普通科探究50班「海洋ごみ問題について私達にできることとは」
と2題発表しました。また、質疑応答を行うことができ、評価を得ました。
コメンテーターの大学の先生からはクラゲの研究に関しては基礎研究の重要性についてコメントをいただきました。また、マイクロプラスチックの研究については、先輩の研究を引き継ぎ,発展させている点を評価していただきました。本校の発表生徒はその後、他校の生徒の発表において質問をするなど三高生らしい積極的な様子が見られました。
今後も積極的に探究に取り組んでいきましょう!
なお、お忙しいところ本校の保護者の皆様にも聴講をいただき、例年にもまして盛大な研究発表会となりました。この場を借りて御礼申し上げます。
【報告】SSH中間評価が公開されました。SSH事業を今後も充実させていきます。
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校の中間評価の結果が公開されました。
6段階中、2番目の評価で、上位7校(47校中)の評価でした。
これからもSSH事業を通して、いろいろなことにチャレンジしていきます。
ご理解とご協力をお願いいたします。
※SSHの中間評価は、指定から3年目の学校について、SSH企画評価会議協力者(外部の有識者)による研究開発の進捗状況等の評価を行い、各学校がその時点における研究開発等の内容を見直す機会とし、事業の効果的な実施を図ることを目的とするものです。
スーパーサイエンスハイスクールの中間評価(令和6年度実施)について
【1/14】リケジョ研究者への道(理系女子生徒とJAMSTEC小俣珠乃先生との座談会)
令和7年1月14日(火)の第2回SS先端科学講演会実施後に、JAMSTEC小俣珠乃先生と5名の理系女子生徒との座談会を行いました。理系女性研究者としてのロールモデルである小俣珠乃先生に、研究の大切さややりがい、心構え等々様々なことをお聞きしました。以下、座談会内容です。
座談会(参加者:JAMSTEC小俣珠乃先生、仙台三高生徒:小倉葵・井上凪子・齊田萌桃・小斎凛乃・伊藤天伽)
(Q1:小俣先生の大学院生時代について)
その当時すごく景気が悪くて、今で言う「失われた20年」というかバブルがはじけて最初のあたりで非常に就職が大変な時代でした。その時の経験から思うことは、目標を立てても経済の風が吹かない時代で税収も景気も活性化しない時代でしたが、知識を持っていれば、その知識を用いて新しい生活ができるということだと思います。
(Q2:世界の地学研究について)
世界の四大地球科学学会(JpGU、AGU、EGU、AOGS)があって、研究成果の発表や国際交流も目的ですが、日本の研究者として、そこでの成果や地球科学に関する様々な事柄を文科省に報告したり提案する役割もあります。また、日本の高校生が世界に発信するために英語を用いて発表をする機会を作るため、2026年に行われるJpGU とAGUの合同開催の時に英語での中高生ポスター発表セッションを企画提案しています。私はJpGUの委員もしており、こういった活動も私の委員としての役割と思っています。
(Q3:世界大会に出場して、自分の研究を世界へ発信していきたいという生徒に向けて)
AGUにはブライトスタープログラムという中高生対象のポスター発表プログラムがあります。このプログラムを仕切っている先生は非常にパワフルな方で、「教育って言うのは人生を変える力があるのです!このような高校生を育てる企画を私たちがやらないと」と話をされています。AGUのような学会に参加できると、そのような人に自分の存在を知ってもらったり、研究を見てもらったりすることができます。大学生が大学院に入ったり、大学院生がポスドクとして採用されるチャンスを得るため、学会で有名な先生に自分でEメールを送って、自分はこういう研究をしているので学会の大会で会えませんかと連絡したりします。学会発表の機会を使って事前に自分を売り込むことは普通です。また、研究をするために助成金が大切になってきます。早いうちから様々なコンテストに挑戦していく経験は、研究者になってから生きていくことだと思います。
(Q4:時代の変化が早い昨今で、どのような気持ちをもって今学び、研究者を目指して行けば良いか、という生徒の質問に対して)
高校のときに取り組んだことは非常に大切です。今現在景気が良い事業が、30年後良い事業かは結構違っています。夢をもつことは大事ですが、仕事をすると様々なことに対応しなければならないです。ですので、幅広く様々なことに対応できるようになることが大切です。高校の段階が幅広く教育を学べる最後の段階です。大学は高校ほど幅広く学習はしません。高校で一通り文系科目も理系科目も受けますし、その知識が様々なことを理解する基盤になります。そして、今自分が学んでいる、取り組んでいることがどこかでいずれ大きくなりつながっていき、様々なことに対応できるようになるのだと思います。
(Q5:社会の変化がめまぐるしい中で、思い描いているような仕事に行き着けるのかという生徒の質問に対して)
3年就職浪人を経験したのですが、JAMSTECの事業が大きくなった時期に縁があって、就職することができました。どこから就職の風が吹くかわからないですね。今はプログラミングを学んでおくと様々な職業にプラスかもしれませんね。この先、宇宙や海洋の産業がどうなるかは私たちの生活に非常に大きな影響を及ぼすと思うのですが、それが何かはわかりません。そういうときが来たときに自分たちの知識が役に立つように学んでおけば良いと思います。例えば、科学技術の発展により、ドローンができたことで自分でも手軽に撮影できるようになりました。私は自分でも陸、海、空のそれぞれの映像を撮影して編集したり、発注作業をしたりしましたが、それは地学の勉強だけをしたからできる訳ではありません。時代の流れに対応していく下地を作るために、様々な事を勉強しておくことが大切です。
(最後に小俣先生より)
今回、生徒の皆さんと少しお話しする機会があり、自分で努力して自分の人生を切り開いていくという意思を感じました。未来のことは誰にもわからないけど、自分たちの力で将来を開いていくという若い人の気持ちは、様々な試練に向き合うという勇気を年長者にも与えてくれるのだということを改めて思い出しました。
今回、生徒の皆さんとお会いできて、私もかけがえのない時間を経験することができました。
ありがとうございました。
・JpGU :日本地球惑星科学連合
・AGU :アメリカ地球物理学連合
・EGU :欧州地球科学連合
・AOGS :アジア-オセアニア地球科学連合
【1/14】第2回SS先端科学講演会開催 演題「深海から見る日本列島との付き合い方」
1月14日(火)6・7校時に理数科1・2年生と普通科の希望者を対象として、令和6年度第2回SS先端科学講演会を実施しました。今回は、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC) 技術主任 小俣 珠乃 氏をお招きし、演題を「深海から見る日本列島との付き合い方」としてご講演をいただきました。内容は、「JAMSTECの深海探査システムの仕組みの学習」「JAMSTECのデータベースから深海の様子を調査」「地球深部探査船「ちきゅう」ついての理解」「東日本大震災の震源断層の掘削とその断層の性質について」「国土地理院地形図を用いて過去の地形の調査」についてご講演いただきました。Chromebookを用いて実習形式の講義で、一人一人深く学びを深めることができました。
【1/11】三高生がドローンを使って、小学生にプログラミング教室を実施!
2025年1月11日(土)9:30~12:00、鶴ヶ谷市民センターを会場に、ひらめきサイエンス「ドローンプログラミング教室」を開催しました。
小学生たちが三高生と一緒にペアを組み、iPadのアプリでドローンを飛ばすためのプログラムを作り、2つの課題にチャレンジしました。1つめは、ドローンで□の軌道を描く課題に挑戦しました。2つめは「わく星へ出かけよう」という課題で、5m×5mの特設コースに設定されたゴールに着陸するように、スタート位置からのプログラミングをしました。参加した小学生は自分の考えでプログラミングを試し、三高生と相談しながら微調整をして、プログラムの修正を試行錯誤しながら、みんながゴールに到達していました。
1グループ60分の講習でしたが、事後アンケートから参加した小学生も高校生も大満足のようでした。理系人材育成をこれからも続けていきます。
○参加者の感想(抜粋)
小学生: とても楽しく勉強ができました。決まった場所に着陸させるのは大変だったけど考えながら何度も試して成功できて嬉しかったです。フリップを何度も出来て楽しかったです。
保護者:コントローラーが主だと思っていましたが、プログラミングでの操作はスタートボタンのみで操作が終わるのでとても魅力的でした。また機会があったらぜひやりたいです。
理数科課題研究班(イノベーション理数探究Ⅰ)が2024年度中谷財団科学教育振興助成 成果発表会で発表しました。
令和6年12月21日と22日に東京工科大学蒲田キャンパスで開催された「2024年度中谷財団科学教育振興助成 成果発表会」において、本校の61回生 理数科 課題研究班12班が「林冠ギャップの有無が森林内に与える影響」というテーマでポスター発表を行い、奨励賞を受賞しました。
この発表は、イノベーション理数探究Iの授業で行われた課題研究の一環として行われました。
21日(土)には各校の口頭発表を聴講し、本校の生徒が大人数の中でも積極的に質問する姿が見られました。
22日の午前中には筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 機構長・教授の柳沢正史先生による特別講演「真実は仮説より奇なり〜睡眠の謎に挑む〜」を聴講しました。
柳沢先生はブレークスルー賞を受賞するなど、睡眠研究の第一人者として知られています。
午後からは、本校生徒2名がポスター発表を行い、全国から集まった小中高、大学の先生方と議論を交わし、研究を見つめ直す貴重な機会となりました。
令和6年度の4月から課題研究に取り組んで今回の発表につなげられました。今後のさらなる活躍が期待されます。
今後も多くの班が授業内の課題研究をもとに外部発表してもらいたいものです。
【12/5】理数科1学年で分野別説明会を開催!(イノベーション理数探究基礎)
12月5日(木)1時間目、大講義室でイノベーション理数探究基礎の分野別説明会を実施しました。1月から始まる理数探究(課題研究)に向けて研究分野や研究テーマを決めるために、担当教員から「先輩たちの研究」、「できる内容できない内容」、「心構え」などの説明がありました。仙台三高では、数学、理科4分野はもちろん、社会、体育、保健、家庭など様々な分野の理数探究をサポートします。1年生のみなさんは、自分の興味関心に従って、研究テーマを決め、研究を精一杯やりきって下さい。みなさんのがんばりに期待しています!
分野別説明会 |
短距離走のフォームの解析(体育分野) |
社会分野の説明 |
数学の先行事例紹介 |
【12/4】ResearchExpressionⅡで外国人留学生とディスカッション!
12月4日(水)5・6時間目に東北大学グローバルラーニングセンター(GLC)の大学院留学生17名と理数科2年生の80名(19班)が、課題研究について英語によるディスカッションを対面で実施しました。生徒たちは来週からの台湾研修での発表に向けて、留学生を相手に英語での受け答えをしました。発表する研究スライドと英語でのプレゼンテーションの間、時折笑いもあり、和んだ雰囲気で最終確認をました。
12月10日~13日の台湾研修では自信を持って発表をし、楽しんできてください。みなさんのチャレンジに期待しています。
【11/6】地学分野2題で最優秀賞受賞!(宮城県生徒理科研究発表会)
11月6日(水)第77回宮城県生徒理科研究発表会が、東北大学工学研究科・工学部サイエンスキャンパスホール、東北大学大学院工学研究科青葉記念会館を会場として開催されました。自然科学部地学班・生物班・化学班の生徒が参加し、地学分野で2題が最優秀賞を受賞、他3分野で部会長賞(3位相当)を受賞する活躍でした。今後12月26日に行われる最終選考で最優秀賞の2題から全国総文祭「かがわ総文祭2025」に派遣する1題が決まります。全国総文祭に向けてもうひと頑張りを期待しています。
※生徒理科研究発表会は、物理16題、化学23題、生物44題および地学19題合計102題の発表でした。
第77回宮城県高等学校生徒理科研究発表会の結果
〇地学分野
最優秀賞「金属塩類による氷表面への影響」 ※全国総文祭「かがわ総文祭2025」候補
最優秀賞「凝灰岩の分析を通じた栗駒地域の地史の考察」※全国総文祭「かがわ総文祭2025」候補
部会長賞「栗駒山麓ジオパークに位置するクロスラミナ露頭解析からみた堆積環境の復元」
〇生物分野
部会長賞「アカミミズの化学物質感受性と温度の関連性」
〇化学分野
部会長賞「小町紅は本当に玉虫色か?」