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SSH台湾研修
10月12日から16日の間,姉妹校である台湾の国立師範大学附属高級中学の生徒と交流するため,仙台三高の10人の生徒が台湾に出発しました。
ここでは,実際に生徒と交流した3日間を書きたいと思います。
<10月13日>
1日目は師範大学附属高級中学の一室で交流会が行われました。
始めは台湾と仙台の紹介が和やかな雰囲気で行われました。
その後,研究の口頭発表が行われ,ポスター発表ではお互いの生徒が熱心に質問をぶつけ合いました。
1番盛り上がった時間は文化交流の時間です。
台湾からは伝統楽器や剣舞,日本からは浴衣やけん玉,福笑いなどが披露されました。
どの発表も盛り上がり台湾の生徒とより仲が深まった気がします。
全て英語で交流する経験をし,師大付中の生徒から刺激を受けたことで有意義な時間となりました。
<10月14日>
2日目の午前は金山岬と神秘海岸でフィールドワークを行いました。台湾の生徒の皆さんによる説明を受けながら,地形を見て回りました。巡っている途中で見た断層は非常に興味深かったです。
午後は九份を巡りました。「千と千尋の神隠し」のモデルになったとも言われている地で,観光客が沢山いました。何百段と続く階段からは海を見渡すことができました。
<10月15日>
3日目の午前は国立台湾科学教育館で研修を行いました。生物・物理・化学・数学の謎を様々な展示品を通して,楽しく学ぶことができました。
午後は国立故宮博物院で研修を行いました。現在の技術では製作不可能と言われている,象牙の塊を球状に削り出した「雕象牙透花雲龍紋套球」や,翡翠を彫って作られた「翠玉白菜」などと言った国宝級の展示品を鑑賞することができ,感動しました。
3日間の研修で,日本では体験できない様々なことを体験することができました。発表会では研究の甘さや英語力の無さを痛感しました。これからは今回の経験を生かしていきたいと思います。
第2回SSH講演会
10/2仙台三高にて第2回SSH講演会がありました。
今回は東北大学院工学研究科量子エネルギー工学専攻量子フォーラム室の藤原充啓準教授に「半減期?除染方法?知ってそうで知らなかった放射線の講演会」ということで放射線についての講義をしていただきました。
前半の講義では我々の身近な所で使われている放射線や,放射線の人体へもたらす影響,それと霧箱について話していただきました。
↓霧箱(雲の線のようなものが放射線の通った跡)
後半では、放射線の半減期をサイコロを使って出してみよう。ということでサイコロを使った実験をしました。
藤原準教授が一番最後に書かれた式は本当の大学の授業レベルだそうで私にはまだわかりませんでした。
放射線というと福島原発問題とともに頻繁にテレビで見ていましたが,この講演を機会に自分が間違って考えていたことや新しい知識を得ることができ,大変勉強になりました。ありがとうございました。
科学の甲子園-みやぎチャレンジ2014-
8月19日に宮城教育大学で『第4回科学の甲子園-みやぎチャレンジ2014-』事前レクチャーが行われ,エントリーした理数科1.2年の7名が参加しました。
この事前レクチャーは11月に行われる科学の甲子園-みやぎチャレンジ2014-のためのもので,昨年度の筆記試験に取り組んだり,県予選攻略のための講話や昨年度全国大会出場校の青陵中等教育学校によるプレゼンテーションを聞きました。
11月の県予選の総合点に加わる実技競技1も行われました。
この実技競技1は今年度からこの事前レクチャーに加わったもので,工作と競技からなり,内容としては〈長く回るコマの作製〉というものでした。限られた材料と用具,そして時間の中で工作をするというのはとても大変でした。競技では作成したコマが静止するまでの時間を競いました。我々仙台三高チームの記録は18"97で,順位は11チーム中9位と惨敗でした。
この事前レクチャーで,4つある事前課題のうち物理分野と化学分野の2つの課題が与えられました。これらは,実験ののち,レポートを作成して提出するものです。
事前レクチャーでの実技競技1の結果が芳しくなかった我々にとって挽回のチャンスである課題なのでしっかりと取り組み,またこれらの課題提出後に追加で与えられる残りの分野の課題と県予選本番の筆記試験・実技競技2も全力で取り組みたいです。
やるからには県優勝を目指します。
SSHつくば研修
私たちは7月30日〜8月1日の間,茨城県つくば市で研修を行って来ました。
班ごとに事前学習を行い,各施設についての予備知識を持って挑みました。
1日目はJAXA•筑波宇宙センターへ行きました。地球と宇宙の結びつきや,地球から打ち上げた様々な人工衛星のことを学びました。
2日目は,高エネルギー加速器研究機構で,大規模な加速器などの施設を案内してもらい,また,宇宙の始まりや素粒子の世界,放射光を観測するという実習を含んだ講義を聴講してきました。
3日目は,国土地理院に行きました。
ここでは,地震などによる,津波•液状化•火山活動といった現象のメカニズムや,先の東日本大震災における地殻変動について学びました。また,日本における測量や地理調査の歴史などを施設見学を通して学びました。
3日間を通し,私たちの知らな世界のことに肌で触れ,感じ,私たちの知的好奇心を刺激することができたと思います。それぞれが事前研修をしてはいたものの,まだまだ難しいことも多く,しかし,どれも興味深い体験•経験となりました。
これらの研究•実験が私たちの未来にどのような影響をもたらしてくれるのか,とても興味があります。ただ,私たちの世代がこれらの恩恵を受けるだけでなく,これらの技術発展にどのようにして関わっていけるのか,ということも今後大事になって行くと思います。
今回,このような貴重な体験をさせていただいたこと,先生方,各施設の関係者の皆様にお礼を言いたいと思います。
本当にありがとうございました。
日本物理教育学会
2014年7月26日に島根大学松江キャンパスの応用物理・物理系学会中国四国支部合同学部講演会に参加して来ました。
仙台三高からは2つのチームが参加しました。
午前中は,大学生・大学院生の口頭発表を聞きました。大学生・大学院生の発表は実験結果も発表もすばらしかったです。
昼食は,物理教育学会昼食交流会に参加しました。発表直前ではあるものの,リラックスした時間となりました。
その後,特別講演として島根大学の波場直之教授の「素粒子と宇宙」の講演を聞きました。興味深い内容であり,みんなと会話をしているような波場教授の講演はとても楽しいものでした。
そして,ついに私たちが発表するジュニアセッションが始まります。
仙台三高からは「イオンクラフトの推進力向上を目指して」「巨大空気包の生活への利用」の2つのチームが口頭発表しました。
その後,ポスター発表もしました。
口頭発表では,教授たちからの厳しい指摘や質問を受け,これから改善すべきことなどを知ったので私たちにとってとても意味のある発表になりました。ポスター発表では,他校の研究を聞きに行って質問したりして他校との交流もしました。
今回の物理教育学会での研究発表により,理数系領域への興味関心がさらに深化し,発表することへの自信がつきました。
この経験と自信をこれからの課題研究と次からの発表に活かしていきたいと思います。
日本動物学会東北支部会
はじめまして,SSHクラブ委員&自然科学部生物班1年のBlueskyです!
今後,自分が出た学会等を報告していくつもりですのでよろしくお願いします。
ということで‥…
7月12日(土)に生物班4名(+先生)で盛岡の岩手大学復興祈念銀河ホールで行われた
『日本動物学会東北支部会』
に参加してきました。
高校生の発表に参加したのは計10チームでしたが、なかには中学生のチームも!
ヒトデやプラナリア,サンショウオなど様々な生物について,どのチームも興味深い発表でした。
そして,私達生物班は‥…
9番目に1年生(3名)が
「エゾイソアイナメの発光細菌の培養と環境条件の違いによる発光の変化」
10番目に2年生(1名)が
「納豆菌ファージФNIT1の宿主および納豆菌に感染するバクテリオファージの探索」
について発表してきました!
初めての学会、緊張しましたが上手くいった気がします。
…多分。
8月も学会ばかりですが,夏休みなので勉強も頑張りたいと思います...
以上Blueskyでした!
コアSSH第1回講演会・第1回国際交流
6月28日土曜日,東北大学原子分子材料科学科学高等研究機構(AIMR)でコアSSH第一回講演会・第一回国際交流が行われました。
前半はDaniel M.Packwood助教授による英語での講義。演題は「Probability and Molecules」で,分子の性質と材料科学について,スライドを利用して説明してくださいました。
後半は他校の生徒と合同で,研究室訪問をしました。こちらの説明も全て英語で,文系生徒にはとても理解しづらい内容でした。
今回の国際交流で,物理や化学の知識が殆ど無かった私でも,少し科学の世界に近づいた気がしました。
2年理数科研修会(東北大工学部研修)
6月25日(水),私たち理数科2年は東北大学工学部で研修して来ました。それは,東北大工学部の各研究室に4人ずつ行き,話を聞くというものです。
私は今回,岡部研究室に行きました。その岡部研究室では,機械の元となる素材をいかに強く軽くするか,ということについて研究しています。そのために,まず,素材の壊れやすさをみることと,素材の成形過程において欠陥はないかをシミュレーションすることの2つを行っているそうです。
その後,大学院の2年生の方から,学校の年間行事や授業,研究室,勉強のアドバイスなど,いろいろなことについて話を聞くことができました。
短い時間ではありましたが,とても充実した,楽しい時間を過ごすことができました。この経験を生かして,課題研究と勉強をがんばっていきたいと思います。
そして,最後に,お世話になった東北大学工学部の皆さん,ありがとうございました。
(写真は津田研究室のものです。)
台湾師範大学・附属高級中学教員との交流会(2日目)
5月19日~21日の三日間,姉妹校である台湾師範大付属高級中学の先生方が仙台三高にいらっしゃいました。
そのうち,20・21日は三高の生徒を交えたフィールドワークが行われました。
ここでは,21日の南三陸・女川でのフィールドワークの様子を紹介します。
21日はあいにくの雨模様で,天候を心配しながらの出発でした。
いわゆる観光バスでの移動だったので,車中にはそこはかとなく遠足ムードが漂っていました。
バスに揺られることおよそ一時間,まずは道の駅「もくもくランド」で途中休憩。
もくもくランドでは数々の手造りの工芸品が展示販売されていました。
それらを眺める台湾の先生方は興味津々のご様子。
その一方で,三高生の参加者は物産販売コーナーでアイスを買っていました。
味はなんとわさびと焼きそば!
個性的な味だったようです……
さらにバスで移動したのち,第一の目的地である南三陸町に到着。
志津川で,南三陸町防災対策庁舎を見学しました。
この庁舎は海の近くに位置しており,東日本大震災に伴う15.5メートルの津波により,骨組みと各フロアの床や屋根を残して破壊されました。
講師の先生(東北大)の説明をお聞きしながら,特殊な機械で調査を襲った津波の高さを計測しました。
次に訪れたのは歌津大橋跡地です。
歌津大橋もまた,津波に破壊された建築物のひとつでした。
震災前は橋長304mの長大橋だったようですが,津波で橋げたが流され,今ではその橋脚に至るまで完全に撤去されています。
橋のすぐそばの漁港は地盤沈下の影響を抑えるための工事中でした。
その後,港のそばの地面で,たくさんの雄勝石の破片が転がっているのを発見。
地学の先生の説明によれば,それらはなんとジュラ紀の地層なのだそうです!
さらに,バスに乗り込もうとした直前で,台湾の先生方が牡蠣の産直を見つけたようで,ケース買いなさっていました。
なんと一個あたり100円ほどの値段だった模様です。
お得なお買いものに,先生方はたいへん喜んでおられました。
再びバスで移動し,女川に到着。
バスが停車したすぐ近くに,津波で倒壊した建物を見えました。
壁だと思っていた面が実は床にあたる面です。
コンクリートの建物が横転するのですから,津波の力の強さが良く分かります。
傘がひっくり返るほど暴風と雨にもみくちゃにされながら,フィールドワークを開始。
津波によって破壊された手すりが残る階段を上り,女川町地域医療センターを見学しました。
こちらは津波避難所に設定されていた場所で,震災時に1階が津波で破壊されました。
女川の町と港を眼下に見る,約16mの高台にある建物が浸水するとは……。
改めて津波の猛威と恐ろしさを実感しました。
風になぶられ,雨でずぶぬれになったところで,21日のフィールドワークは終了。
各々さまざまなことを学び,考えされられた一日になったことと思います。
台湾師範大学・附属高級中学教員との交流会(1日目)
5月20日、台湾師範大学附属高級中学教員との交流会(研修会)1日目が行われました。
始めに、移動中のバスの中で、お互いの自己紹介をしました。三高生は All English でした。
東北大学に着いてからは、「地震学のススメ」と題して、東北大学大学院理学研究科、地震・噴火予知研究観測センターの海野徳仁先生にご講演いただきました。
私個人の感想としては、授業で習ったこと+αという感じで、自分の知識を現実と照らし合わせることができたと共に、その知識の先を学ぶことができたと思っています。
講演の後は、 MRシステムというものを体験しました。これは、観測データを仮想空間に代入することで、地震や津波、地殻変動を再現するものです。ヘッドギアをつけると、自分の動きに合わせて見える景色も動きます。これには台湾の先生方も興味津々でした。
そのあと、青葉山の地下40mほどのところにあるトンネルを見学しました。
湿度は99%もありました。地震計に影響する気温の変化を抑えるためだそうです。地震計の仕組みについて学び、そして、地下鉄東西線ができるために、地震計の場所を移動するということも伺いました。
また、私たち3年生は、お昼を台湾の先生方と一緒にいただきました。少し緊張もほぐれ、英語で会話することもできました。
東北大学での見学が終わり、バスで蔵王のお釜へと行きました。お菓子をみんなで食べました。日本代表はブラックサンダーと鼈甲あめ、台湾代表はライチのこんにゃくゼリーです。
それから、エコーラインにはまだ雪の壁が残っており、高いところでは3mほどあったと思います。
台湾では雪は滅多に降らないらしく、台湾の先生方はしきりにシャッターを切っていました。
お釜では各自自由に歩いて周りました。
1、2年生は山を登り、台湾の先生方は雪に興奮しておられました。
たくさんのことがありすぎて、まだまだこれでも書き足りないくらい、充実した1日を過ごすことができました。
この貴重な経験を心に留め、一層受験勉強に励んでいきたいと思います。
平成26年度「理数科の日」
5月19日,本校大講義室と書道室,美術室にて「理数科の日」が開催されました。これは理数科の3年生の先輩方が1年間かけて行った課題研究のまとめを発表するもので,SSH運営指導委員の先生方に加え,JST科学技術振興機構,台湾模範大学・附属高級中学などから,沢山の方々にお越しいただきました。
午前中は大講義室と書道室で口頭発表が行われました。
書道室での口頭発表は主に化学,地学,生物分野の発表で計9つの発表を聞くことができました。質疑応答の時には大学の先生方の鋭い質問にしどろもどろする班もありましたが,聞いていてとても参考になりました。
昼休みの後,書道室と美術室にてポスター発表が行われました。これはそれぞれの班がポスターを掲示して発表するというもので口頭発表で聞けなかった内容が聞けたり一度聞いた発表を再度聞いたりすることができます。
また,ポスター発表は自由に歩き回って発表を聞くという形式なので口頭発表の時よりも質問もしやすく,より内容を理解出来たのではないかと思います。
これらの発表の後,大学の先生方から発表全体についての講評をいただきました。
今回の「理数科の日」では実際に発表した3年生は勿論,その発表を聞いていた1,2年生にとってもとても有意義な一日になったことと思います。
(番外編)
テレビの取材を受ける酸化金属班のメンバー
(この日の仙台放送で理数科の日が紹介されました。)
第1回理数科講演会
5月13日(火)に第1回理数科講演会がありました。
今回の講演は,ノーベル賞を受賞したイスラエル工科大学のダン・シェヒトマン教授による準結晶についての講演でした。講演の内容は,前半は準結晶について,後半は成功への秘訣についてでした。
準結晶については英語があまり理解できず,ほとんど分かりませんでしたが,調べたところ,準結晶というのは結晶のような対称性は無いもの高い秩序性を示す原子の配列のことだそうです。また,準結晶の説明の際,数学による説明があり数学は科学の発展に必要だと改めて感じました。
成功への秘訣については,
1 実験器具の発達
2 経験を積みプロになること
3 粘り強く取り組みあきらめないこと
4 自分の結果を信じること
5 批判に対して立ち向かう勇気
などが必要だと言っていました。
最後のスライドにユリの花がありましたが何を意味しているかは分かりませんでした。ノーベル賞受賞者の話を聞く貴重な機会でしたが,「もっと英語ができたら」と思わされた講演会でもありました。
宮城県高等学校理数科課題研究発表会
3月17日に太白区文化センターの楽楽楽ホールで行われた理数科課題研究発表会では,向山高校,宮城一高,仙台三高から各高校の代表2班が物理,生物,化学分野の発表をしました。どの高校も身近な現象に着目していて興味のそそられるものばかりでした。
私は今回で2度目の理数科課題研究発表会への参加でしたが,やはり年々各高校のレベルが上がっているなと実感しました。生徒同士の活発な質疑応答や,東北大学渡辺正夫教授の講評などにも強い刺激を受けました。
この経験を生かし自分達の課題研究をより良いものにしたいと思います。
東北地区SSH指定校発表会
平成26年2月1日(土)・2日(日)の二日間,山形県立米沢興譲館高等学校において,平成25年度東北地区SSH指定校発表会が開催されました。東北6県から17校62グループが集結し,本校からは化学・物理・地学の3分野から計4グループが参加しました。
一日目は講堂を会場に,各校1題の計17題で口頭発表が行われました。本校からは「金属って何色?」と題された科学研究を英語で発表しました。
ほかの学校からは,大館鳳鳴(秋田)の「プリントを最速で並べる方法を探せ」や会津学鳳(福島)の「起き上がり子法師をより起き上がらせるために」などの身近な題材や,磐城(福島)の「オカダンゴムシにおける交替性転向反応の限界」といったマニアックな題材の発表があり,どれも興味深いものばかりでした。
続く二日目のポスターセッションでは,本校から「空気砲の実用的応用に向けて」「SEMによる緑青の結晶観察」「様々な飲み物を用いた過冷却実験」(順に物理,地学,科学)の3題が発表しました。
ほかにもたくさんのポスターが発表されましたが,その中でも特に人気が高かったのは鶴岡南(山形)の「アトピーの海水治療の科学的解明」で,このテーマはポスター部門において最優秀賞を受賞していました。
ポスターセッションの後は,サイエンスカフェが開かれました。講義は様々な分野から9テーマが選択できる仕様で,私は加来伸夫先生(山形大学農学部准教授)の「嫌気性微生物を利用したエネルギー生産」を聴講しました。嫌気性微生物が含まれた泥を使用して電池を作る実験はとても面白かったです。
このように,二日間と短い時間ではありましたが,各学校の独創性にあふれた画期的な発表の数々に触れ,多くの刺激を受けたひとときとなりました。この経験をこれからの研究に活かしていきたいです。
第4回理数科講演会
1月20日の第4回理数科講演会は,素粒子原子核研究所の田中秀治准教授にお越しいただきました。「素粒子実験装置をつくる」という演題で私たちに丁寧に素粒子や実験について説明してくださいました。
まずはじめに現在行われているBelle II実験についての説明をしていただきました。Belle II実験とは宇宙初期に起こった現象を再現し,未知の粒子や力の性質を明らかにしようとするものです。この研究によって誰もが気になる宇宙のはじまりをより深く理解できるということで私はとても惹かれました。
加えて今回の演題であるBelle II実験装置を自作したことについて話してくださいました。このことについては実験装置の作成方法だけでなく「ものづくり」についても説明してくださいました。「ものづくり」によって費用の削減や手直しが可能であるということ,それに対していかに独自のものをつくるかということが重要であり大変であることも私たちに教えてくださいました。
今回の講演で宇宙へのさらなる興味・関心を持つことができ,貴重なお話を聞くことができました。
第4回SSH講演会&SSH身近なテクノロジー
12月25日水曜日に第4回SSH講演会&SSH身近なテクノロジーがありました。
前半は東北大学電気通信研究所の村岡裕明教授からハードディスクについての講義をしてもらいました。
講義を聴いて,世界初の磁気記録装置(銅線に音を記録)は約100年前に作られたことを知って,とても驚きました。また,昔と現在のハードディスクを比較するととても小型軽量化して,記憶データ量は100万倍以上になっていることを知り,科学技術の進歩を感じました。
ほかにも,アンペールの法則,ファラデーの法則を用いたハードディスクの記録・再生の仕組みについてわかりやすく講義していただきました。回転するディスクと記録ヘッドにはわずかの隙間しか無く,これは56mのジェット機が地上0.1mmを飛行する位の精密さだそうです。
後半は,SSH身近なテクノロジーと題して,村岡教授の指導を受けながら,実際にハードディスクを分解してみました。
ハードディスク内部にある磁石がとても強力で驚きました。
ねじ穴がつぶれてしまったりねじが硬かったりして大変ではありましたが,だいぶ分解できたと思います。実習の後半になると本来の趣旨から外れてノートパソコンの分解になってしまいましたが,とても楽しい実習になりました。
わくわくサイエンス 出前科学教室(鶴ヶ谷市民センター)
今回は18名の小学1年~6年までの子供たちが参加してくれました。時間は10時~11時半まで行い大変盛り上がりました。
行った実験は
・「-196℃の液体窒素の世界」
・「大気圧を知ろう」
・「人間電池」
・「静電気」
の4つです。
「-196℃の液体窒素の世界」では滅多に体験することのできない-196℃の世界を身近なもので体感してもらいました。子供たちは私たちのつまらないおやじギャグにも純粋に笑ってくれて良いムードの中実験をすることができました。
「大気圧を知ろう」では,身近なもので空気圧というものを感じてもらう実験をしました。
「人間電池」では,事前に塩水で手を濡らし,左手にアルミホイル右手にステンレス製のスプーンを持って電子オルゴールを鳴らす実験をしました。
「静電気」では,風船を猫の毛でこすりビニールで作ったクラゲを浮かばせる実験をしました。
しかし,残念ながら失敗に終わってしまいました。次こそは成功させたいです。
どの実験でも子供たちは良い反応でこちらも楽しんで実験できました。
回を重ねるごとに私たちも慣れが出てきてスムーズな進行が身についたと思われます。
今年最後の活動をとても有意義にできて私たちも満足です!
来年の活動もぜひ参加してください!
科学大好きな三高生たちがお待ちしています!!
第3回理数科講演会
12月9日の理数科講演会では,独立行政法人海洋研究開発機構 化学合成生態系進化研究チーム長の藤原義弘さんにお越し頂きました。
講演題は『深海生物 -いろ、かたち-』と言うことで,写真や動画を織り混ぜた面白く楽しい講演でした。
藤原さんの所属するJAMSTECは,Japan agency for marin-earth science technologyの略称で,以前NHKのドキュメンタリードラマも撮影したそうです。
藤原さんは三高の千葉先生の先輩でもあります。
深海生物のなぞ,ということで生徒たちも興味津々でした。
今回は何時もより長めに質問時間を取り,生徒たちは勿論,先生からも質問がでて,講演会の後は藤原さんの周りには生徒の山が!
藤原義弘さん,大変ありがとうございました!
分子生物学会
12月5日に神戸で行われた分子生物学会に行ってきました。今回は仙台三高から2題の研究成果を発表しました。私の研究については1時間という短い時間ではありましたが助言もいただき,これからの研究への意欲が高まりました。もう一つの研究もたくさんの質問や助言があった様子で二人ともしっかりと発表することができました。
また、企業や大学の研究も見てきました。医学,薬学に関する研究も多く,興味・関心がよりいっそう増し,とてもいい経験になりました。
みやぎサイエンスフェスタ(1) 口頭発表
サイエンスフェスタ午前の部では,理科研究の口頭発表が行われました。
大講義室で発表したのは宮城県内から集まった高校生の5つのチームです。どのチームもパワーポイントを駆使して興味深い発表をしてくれました。なかには英語で発表したり,デモンストレーションを行ったチームもあり,会場は大いに盛り上がりました。
また,外部からお越しいただいた講師の先生方からは,生徒たちの研究について鋭い指摘や講評をたくさんいただきました。来場してくださったみなさん,ありがとうございました。
書道室では,おもに生物・化学分野のテーマを中心に発表が行われました。今回はサイエンスフェスタということで三高以外にも,普段見ることができない他校の方の発表も見ることができました。
どのグループも自分たちの研究した内容から導き出した考察を自信を持って発表していました。私も自分の研究内容を自信を持って発表できるようになりたいです。
質疑応答では、東北大学の渡辺教授をはじめ,多くの先生方から質問を受けていました。先生方の質問はそれぞれの発表における疑問点を厳しく指摘していました。緊張感が張りつめ,見ている方が思わず息をのんでしまうほどでしたが,そんな空気にも屈することなく淡々と質問に答えていたグループが多かったので,とても驚きました。
これから私も課題研究をすることになるので,サイエンスフェスタで学んだことを生かしていきたいと思います。